映像制作屋

「山本輔の作る映像は真面目で面白くないが、この忙しい男に映像制作など頼む方が罪深いのだ」と彼が話して以来、どうしたことか逆に映像制作の依頼が増えた。

この間もある商品の宣伝映像を作ってくれというので深く考えずに引き受け、送られてきた元素材を見たらなんと確認する素材だけで10時間分ある。しかも締め切りまでには10日ほどしかない。編集することが好きだからこそ家事抛り出し、採算度外視して作りはじめたが、わが愛する妻が「いったいそんなもの作って制作料いくらになるのですか」と訊くから教えてやったら、かんかんになって怒っていた。しかし映像制作屋はこれが日常なのだ。妻よお前は映像制作屋の妻にはなれない。

(筒井康隆のパロディです。本気にせぬ様)

Unicorn

新卒で3年勤めていた神楽坂の映像プロダクション。
この時代は鮮烈過ぎて、今も僕の仕事観の根幹を成しています。Unicorn workstyle!! DHを知ったのも、退職後すぐに25才で独立できたのも(2年ほどだけど)、その後のご縁を作れたのもAdobeの使い方や映像編集を覚えたのもまさにココが原点です。
今日はその時代の先輩方と15年振りに再会して飲み会。この飲み会が予定されてからどれだけ楽しみにしてたか!ホントーにもうみんな変わってなくて感激。変わってないとはいえ、独立して会社を営んでる方、映像ディレクターとして世界に飛び回る方など、活躍レベルは尋常ではありません。僕もがんばらんと。
というわけで、今日はこの年になってなお、一番後輩の立場からお世話になってきました。
何より、自分が在籍した会社のほとんど全てと、今なお信頼のお付き合いをさせてもらってるということに感謝ばかりです。いやほんと、この社会不適合者が生きてこれたのは皆様のお陰です。すみません酔ってます。
厳しく接してくれた人ほど、今もお世話になってるんだよなぁ、なぜか。
※追記
書いてて思ったんだけど、自分自身が育ててもらった場所に本当に感謝するのであれば、そろそろ僕の年代は次にその場を作らないといけないのだなぁ、と。
あの頃のワークスタイル、仕事を是とするならば、そういう方針の環境を作らないといけないんだなぁ、と。
自分のことばかり考えてて良い世代では無いんだよね。

地球野生生物祭

僕が新卒時代、お世話になった会社(プロダクション)が運営していた映像祭、今もまだまだ現役で続いているのが本当に嬉しいです。
僕は97年、99年、01年とスタッフとして参加していましたが、あの頃もっと映像を見ておけばよかった(あんなにクオリティ高い映像を山ほど見られるチャンスはなかった!)世界のドキュメンタリー映像作家とコミュニケーション取っていれば良かった…と思うこともありますが、何より僕が映像の世界に入るきっかけを作ってくれた会社であり映像祭です。
8月、僕も見に行くつもりです。

満足する、と云う事。

僕の強みでも弱みでもあること。「順応性が高い」
いやいやいや、ぎこちない人間なんですが、どんなところでもどんな仕事でもどんな生活でも、それ相応に合わせられてしまうのです。
 逆に言うと、どんな環境におかれても、改善の気持ちや提案が出てこない。
 環境に自分が一瞬で合ってしまうんですね。
 1Kに住め、と言われたら平気で暮らせます。
 北海道からアメリカから、どこでも住めます。
 肉体作業も頭脳労働も、一般人としてできる範囲で色々やりました。
 で、どれも面白かった。
 欠点に目が行かないんですよ。ここもっとこうしなければいけない!みたいな気持ちが出てこないんですよ。The World is “住めば都”。より良く、すこしでも高みに、ベストを尽くして、という気持ちからは全く正反対の人間。どんなところも因果があってこうなっとるんや。まあそのまま、自分がそれに合わせておればお天道さんも悪くは思わんやろ。てなもんです。
 でも、その反面、僕はとても見栄っ張りで、また観得のポイントは人と全く違っておりまして。
 見栄っ張りな部分があるからこそ、「人並みに生活しなければならん」とか「30代相応の格好をしなければならん」なんて思うわけでして、それがなければ僕は完全にヒモやって生活してると思います。今も半ばヒモのような(略)。小遣い合わせるとかみさんの手取りの方が(略)。(因みにかみさんは専業主婦です)
 その気持ちだけが、まだせめてもの、外界の影響にて「何とか改善しないとイッチョマエと思われんなぁ。変えてみんとなぁ。」なんて思うエネルギーになるのです。(むしろ壊すほうは好きなくせに)
 改善しなければ、もっと良くしなければ、という意識が薄いために、むしろ心を平穏にしてられる、という武器もあります。心の平穏のために成長を捨てたというのか。どこの僧侶だよ。
 どんな環境も住めば都。自分の心持一つでどこでも楽に暮らせます。それではビジネスはできないではないか。うむむむむ。
 むしろ改善しないビジネス、成長しないビジネス、資本主義を否定するビジネスなんてできないものかしら。そのままでいい。平穏でいい。改善しなくていい。なのに潤沢に食べ物も幸せも手元にある生活ができるようになるビジネス・・・あ、これって宗教か。

ストレングスファインダー

ストレングス・ファインダーと云う本があります。
これは、その人の強みを5つ見つけ出す、と云うビジネス心理の本、なのです。
あまりこういう類の書籍は読まないのですが、とりあえず面白い結果が出たので、ログとして残しておきます。また相変わらず長いのですが・・・。
Strength Finder
「自分だけの特長的な資質」のレポートは、あなたのStrengthsFinderの結果に基づき、上位5つの資質を強い順に並べたものです。 全34項目中、これらの資質があなたの強みの上位5つです。
「自分だけの特長的な資質」は、資質を最大限に活かし、将来の成功につなぐ手がかりとなります。 個々の資質に着目したり全体を概観することで、自分にどのような資質があるかをよく把握することができ、さらにそれらを強みとして成長させ、仕事やプライベートの両面で一貫してよい結果を得ることができます。
と云うわけで、僕の強みは・・・
着想
あなたは着想に魅力を感じます。では、着想とは何でしょうか? 着想とは、ほとんどの出来事を最もうまく説明できる考え方です。あなたは複雑に見える表面の下に、なぜ物事はそうなっているかを説明する、的確で簡潔な考え方を発見すると嬉しくなります。(中略)あなたはこのような着想すべてが大好きです。なぜなら、それらは深い意味があるからです。なぜなら、それらは目新しいからです。それらは明瞭であり、逆説的であり、奇抜だからです。これらすべての理由で、あなたは新しい着想が生まれるたびに、エネルギーが電流のように走ります。(中略)確実なのは、着想はあなたにとってスリルがあるということです。そしてほとんど毎日そうであれば、あなたは幸せなのです。
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ようするに、思いつきが大好き。ひらめいた事そのものに価値があると考えてるみたい。それを実現するためにはいろいろときめ細かい作業が必要なのに、それはあまり見えてないのです。
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最上志向
優秀であること、平均ではなく。これがあなたの基準です。平均以下の何かを平均より少し上に引き上げるには大変な努力を要し、あなたはそこに全く意味を見出しません。(中略)あなたはあなたの強みを高く評価してくれる人たちと一緒に過ごすことを選びます。同じように、自分の強みを発見しそれを伸ばしてきたと思われる人たちに惹かれます。あなたは、あなたを型にはめて、弱点を克服させようとする人々を避ける傾向があります。あなたは自分の弱みを嘆きながら人生を送りたくありません。それよりも、持って生まれた天賦の才能を最大限に利用したいと考えます。その方が楽しく、実りも多いのです。そして意外なことに、その方がもっと大変なのです。
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苦手なものの克服は嫌いなのです。長所を伸ばせばいいのです。ええ。誉められて伸びる子です。
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親密性
親密性という資質は、あなたの人間関係に対する姿勢を説明します。 簡単に言えば、親密性という資質によって、あなたは既に知っている人々とより深い関係を結ぶ方向に引き寄せられます。(中略)互いの気持ちを共有すればする程、お互いの危険性も大きくなります。お互いの危険性が大きくなればなる程、自分たちの意思が本物であることを、よりはっきりと証明できるのです。これらが真の友情を築き上げるための一つひとつのステップであり、あなたはそのステップを喜んで進んで行きます。
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ひたすら人のプライベートに入り込もうとする暑苦しい姿勢はこのあたりから生まれてきているようです。
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ポジティブ
あなたは人をよく誉め、すぐに微笑みかけ、どんな状況においても常にポジティブな面を探します。あなたのことを陽気と言う人もいます。あなたのように楽天的になりたいと思う人もいます。しかし、いずれにしても、人々はあなたの周りにいたいと思います。あなたの熱意は人に伝染するので、あなたの近くにいると彼らには世界がより良いもののように見えてくるのです。(中略)あなたは、生きていることは素晴らしいという信念、仕事は楽しいものにできるという信念、どのような障害があろうと人は決してユーモアの精神を失ってはならないという信念から、どうしても逃れられないのです。
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悪いところなんか見てたって一銭にもなりません。と本当に思ってたのですが、こう言われてしまうと、なんか、こう、尻のすわりが悪くなります。
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社交性
あなたは知らない人と出会い、彼らにあなたを好きにさせることに挑戦するのが大好きです。あなたは見知らぬ人を怖がることがめったにありません。むしろ、あなたは見知らぬ人に元気付けられます。(中略)これから出会う人は大勢います。新しい関係を築く新たな機会があります。これから交流を持つ新しい人の群れがいます。あなたにとって友達でない人はいません。ただ、まだ会っていないだけなのです。沢山の友達が。
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「親密性」が3番目に出てきてるのに、更に社交性かよ!どれだけ寂しいのが嫌いなのだ。
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・・・だそうです。
 僕のアイデンティティは「思いつきで行動し、苦手なところは自他共に目を瞑って良い所だけをひたすら伸ばそうとし、誰ともかれともどっぷりと親しくなろうとする暑苦しい人物」と云うことみたいですね。
 おお、あってるじゃないか!

Roots

Roots
 いろいろと話すことで、自分の思うことや他者の思うことが交叉し、織り成し事を組み上げていく。
 本意を汲み取るのに時間が掛かってしまう自分がとてももどかしい。
 話の本意(らしきもの)に気がついたのは、夜も12時を超えた頃。
 するすると組みあがっていく、簡潔な完成図。僕はなんでこれがすぐにわからないのだろう。
 とにかく、感謝。
 器用な猫が、細い路地をすり抜ける途中、ふと見上げれば缶コーヒー。
 Rootsは源流。根。本道。

最近の嗜好

 最近は何かと、経営・人事・税金・会計に目が行くようになってしまった。わぁお、こういう世界苦手だったのに。いや、今でも苦手か。
 労務に関する本や税金、会計に関する本をぱらぱらと読み漁る。
 結局は、人と人が喧嘩しないように昔から積み上げてきた英知の集合体なわけで、その意味では天才的な将棋の棋譜や数学の定理に比べたらそんなに難しいはずは無い。(僕わかって無いけど)
 今の気持ち
 ・サラリーマン(雇用者)の法的守られ方は尋常じゃない。
 ・税金の持っていき方の抜けの無さも半端無い。
 ・でも税金って払えば払うほど優遇されるようにはなってるんだな。
 ・優遇されるレベルは税金数十億レベルからだけど。
 ・雇用される、起業する、と云う事を真剣に考えるためには労務と税金と会計知らんと夢物語だな。
 ・何でこんなこと学校で教えてくれなかったんだろう?え、みんな知ってるって?
 ・とりあえず疲れたのでメトロイドでもやろう。
 結論
 ・社長は信念でこそ務まる、と言うのは真実なんだな。
  じゃないとこんなめんどくさい事引き受けられへんわ。
  (もちろんそれに伴うリターンがあることが前提で)
 なんて事を考えてました。
 いやいやいや、僕が起業するとかそういうわけじゃなくってね。
 一家の長たるべくには、結局このあたりを網羅しておかないといけないと思ってるのです。
 お茶の入れ方や靴下のありかはわからないくらいずぼらでいい加減な僕だけど、逆にかみさんにこの辺のことで心配を掛けちゃいけないと思ってます。家庭内の実務は任せるからビジョンと方向性は僕が作る。
家庭っても結局ミニマムな組織のひとつなんだよね。