寒い

 氷点下です。



 金沢市が氷点下になろうともこの僕の熱いソウルと魂とかみさんは東京にあるので全然ちーとも全く寒くなんかないやいなんて言いたいごめんなさい強がりましたやっぱ寒っ!




 何なんだこの寒さは。マジしゃれにならねぇ。ストーブ2つつけっぱなしでも全然ちーとも全く。





 つうか部屋にいても指の血管が青白くなるのは。



 寒い寒い寒い言ってても暖かくなるわけでもなくアルカイダが壊滅するわけでもなく愛子様万歳なわけでもなく。寒さという武器をして金沢市に敗北を認めるのも 悔しいので何とかしてこれを上手く使いこなせないかと。







 うーん。



 うーん。



 うーん。







 金沢から 逃げることに しました。 (負けじゃん)



 

うんこ

 どうやら信頼できる情報筋によるとタシロ容疑者が風呂を覗いたのは風呂とm-floをかけたVPを作る為だったそうでほんまかいな?今日のやまもとは徹夜作業(うち3時間は飲酒)のため思考能力がうんこです。うがー。



 だいたいm-floと風呂を掛け合わせたVPを作ろうとかそんなべたべたな事考えるバ力ヤ口ウは誰だ。僕だ。



 その昔というか2年程前、やまもとはとある映像製作会社に勤めていた訳で、ビデオカメラからオフライン作業機、CG作成用Macからレンタル用映像ライブラリ(βカム)、音響設備に至るまで全て整った空間に24時間閉じ込められていた訳で、と言う事は脳みそがとろけてうんこな訳で、m-floと風呂を掛け合わせたVPを会社に泊まりこんで徹夜で作ろうとしても何の不思議も無い訳で。



 おまけにその場にはこのバ力ヤ口ウも一緒に勤めていた訳で。



 そのVPはm-floの「flo Jack」と言う曲にあわせて富士山が爆発したりカエルが飛び跳ねたりカトちゃんが銭湯に入ったり出たりまた入ったりするもので、シュールでスラップスティックな魁作であり実際に見るとつまらないのだが久々に文字で書くと何となくかっこいい作品のように思えるから世の中って不思議だ。



  そんな力作を作り燃え尽きたのか、その直後に二人とも会社をクビになり途方にくれたのだが、何より重要なことは、そのビデオと製作データを会社に置き忘れたままだと今更になって気付いた事でわあどうしようあわあわ。



 クビになって早2年経つし今更どうでもいい気もするが、その直後にオペレーター担当になった人はびっくりしただろうな。  そう思えば僕と彼があの会社に残してきたものは形としてちゃんと息づいているのだなぁ、と実感する。



 と言う訳で頭がうんこな時は日記に書く内容もうんこであり、2年前に作ったVPもうんこだから僕のこの2年間はまとめてうんこだったという結論が導き出される。



 ところで話は変わるが、何故タシロ容疑者は容疑者で、稲垣メンバーはメンバーなのか?



 やはりマスコミも含め世の中はみな全てうん(放送終了時刻となりました)











・僕の中では うんこは下ネタには はいりません。

・だからってヒロポン キミのうんこねたは だめです。



・バナナも おやつに はいりません。

・だからってヒロポン キミのバナナネタも だめです。



・前もって くぎを さしておきます。










就職活動

>師走。全てがあわただしくうごく月。



 社長から、こんな言葉をもらった。「そろそろ、次の職を探し始めてくれ。」



  言葉そのものは柔らかい。しかし、本質は何も変わらない。すなわち僕は会社をクビになり、次の職を見つけなければいけない、と言うことだ。



 さりとて、僕はまだ28歳。就職情報誌を見たら、「20~30歳まで」という記述は多い。世の中は大不況の真っ只中とは言え、わがままさえ言わなければ何とかなるだろう。今更IT業界にも興味は無い。とにかく今は、愛妻と2人が食べていけるだけの収入、そして安定した生活を見つけ出さなければいけない。



 さっそく、就職情報誌とのにらめっこが始まった。



 情報誌の左下に、ひっそりとNOVART社の記事が載っていた。

 NOVART社は、日本一のセールス売上を記録する製薬会社だ。聞くところによると、社員が全員その月のノルマを完全に達成しているらしい。こんな大会社でも情報誌で中途採用を募集するんだなぁ…。不思議な気持ちだった。しかしながら、その内容には更に驚いた。



営業部募集:Word、Excelを使ってきた方。資格、経験不要。基本給40万。社会保険完備



 天下のNOVART社にしては、なんと簡素な募集だろうか。これが本当に、日本一のセールスを誇る会社の募集なんだろうか…それにしても、基本給40万は大きい。まあ、受かるかどうかは解らないけど、人生経験だと思って応募してみようか。日本一の営業部を経験してみることも悪くない。



 「応募要綱は読まれましたか?」

 「はい。今まで、パソコンスクールの講師を務めていました。大丈夫です。」

 「解りました。では、明日からきてください。」

 「え?明日…からですか?」

 「ええ。アレを使う人がいなくてねぇ。社員が少なくて困っていたのです。」



 そんな馬鹿な。ワードやエクセルの使える人ぐらいゴマンといるだろう。こんな簡単な面接で、しかもこれだけの条件で、天下のNOVART社に入社が決まるなんて。でも、まあ、月40万には変えられない。その日は、再度ワードやエクセルの復習をして、次の日に備えた。



 「おはようございまーす。」

 「ああ、待ってたよ。じゃ、ヤマモト君の席はここね。」

 「はい。…え、ここ、ですか?」





 その席にはパソコンどころか筆記用具すらない。あるのは注射器と得体の知れない白い粉、そしてビーカーに入った液体だ。



 「え・・・あの、これは…なんですか?」

 「え?ヤマモト君?キミ、応募要綱、ちゃんと読んだよね。」

 「ええ、ワードと、エクセルを使ってきた方、って…」

 「何を言ってるんだ。VVordとExce1を使った事無いのかね。」

 「は?ブイボード?Exceいち?」

 「おいおい、大丈夫かい山本君、うちは天下のNOVART社だよ。世界最高のセールスを記録する会社だよ。わかってるよね。この液体がVVord、そしてこの物質がExce1じゃないか。君、使ってきてないのかね?」

 「…ええ、すみません。てっきり、ワードとエクセルかと…」

 「そんなもの誰でも使えるじゃないか。…これは覚せい剤の一種でね、その月のノルマを達成するまでは無条件で働きつづけるようになる薬なんだ。うちの営業部はみんな使ってるよ。まあ、合わないとすぐ廃人になっちゃうから、営業部はいつも人が足りなくてねぇ。」

「!」

























僕はどうもこの会社が水に合った様だ。

入社して、早くも5年が経った。僕は営業部を離れ、人事部長を務めるようになっていた。

 今日は新入社員の面接だ。

 「君は応募要綱を読んだかね。」

 「はい。学生時代からパソコンをみっちり使ってきました。資格も持ってます」

 「そうか。じゃ、明日から来てくれ。」

 僕はそう言って新入社員に微笑んだ。