最近は少し不調気味で、集中力、思考力共に落ちてるなぁと自分でも理解してます。元々集中力なかったとも言いますけどね。
自分は決して病気になってるわけではない、と頑なに信じているのですが、それでもときどき精神的な疲れから、将来や近い未来についてネガティブな想像をしてしまったり、それがずっと尾をひきずって、どこまでいっても粘着する感覚にさいなまれる、という状態になることがあります。今まで38年間、こんな状況は体験した事がなかったけど、結構体力を使うものですね。
そんななか、時間はあるので読書に勤しむ日々ですが、なかなか読みが進みません。ゆっくり、気長に、一つ一つの文章を楽しみながら読める本に限定して、今を過ごしています。
●ロンメル将軍 / デスモンド・ヤング
淡々とした写実調の語り口で、ロンメル将軍の実績について歴を追って調べていく史実小説。僕は戦記ものではロンメル将軍に今フォーカスが当たっており、いろいろ付帯文書を探し回ってるところです。
この小説では英米兵から如何に敵軍のロンメルが支持されていたか、そのカリスマ性をしっかり味わえ、世界大戦中の現場の動き方がいろいろ見て取れます。
●こころ / 夏目漱石
何故今更!な大普遍小説ですが、教科書で読んでいらい、未読でした。というか教科書ってものすごくはしょられていたのですね・・・。1/5程しか載ってなかったんですね。
教科書でしか読んでない人はまだ結構居るのではないかと思います。が、これは通しで全部読む事をオススメします。先生と私の関係性や東京と実家との距離、そういうものを踏まえて先生が手紙を送るのです。前編の準備があるからあのシーンにカタルシスがあるのに、教科書は美味しいところ取りで逆に味をシンプルにしてしまってます。まあ、仕方ないのでしょうが。
やはり読んでおいて間違いのない、安心して読める私小説です。
●春の雪 / 三島由紀夫
こちらも何故今更!第二段です。三島ファンの中でもこの4部作読んでる人、実は周りであまり居ない気がします。相当代表作なのにね。今春の雪を読み終わったところですが、これから奔馬につながるこの輪廻感がたまりません。そして相変わらず言葉の的確美麗ぶりが金閣寺以上に炸裂。なんでそこでその単語!それしかないのか!とカウンターパンチを貰う端整で非の打ち所のない文体。これぞ三島ワールド。とっつくのに時間が掛かる場合がありますが、一度味を占めたらどこまででも読んでしまいます。
月: 2012年4月
瑕瑾の省察
1992年4月、僕ははじめて東京に上ってきました。
と、言う事は、今年の4月で、上京してから丁度20年が経ちました。
その後2000年に一度里帰りを2年ほどしていましたが、再上京したのが2002年4月。ここから数えても丁度10年。
下一桁がxxx2の年の4月には、僕は新しい心持で都(みやこ)に上ってきていました。
いつも新しい感情、気持ちで溢れ、チャレンジ精神に満ち満ちていました。
1992年は受験生として、荒川区の寮で勉学に勤しむために。
2002年は社会人として、新たに勤めるシステム会社のディレクターとしての職務を果たす為に。
で、今年は?
いろいろあって、今はおとなしく体調を整えながら、リハビリテーションの日々です。
10年前、20年前にこの今の状況を想像していたでしょうか?否。
20年前も10年前の状態も想像できてません。なんで英文学を専攻してシステムディレクターになってるんだ。
とはいえ、やはり今の状況は、20年前と変わらず、新たに挑戦する意欲に溢れ、自分の方針と今後の道筋のために、全力を尽くす準備を始めているといっても間違いない。どのようにチャレンジするか、というテクニカルな部分は、コアが動くまで様子見にはなっているけれども。それ自身も我が人生。
この次の2022年4月、自分は今度はなにをしているのか。何にチャレンジする為に、どこに突っ込んでいくのか。
僕にとってxxx2年4月は新たに事を興す時期なのです。まだまだ、これからです。
10代の若さは既にないし、20代の柔軟性もない。けど、積み重ねてきたものはある。そして、まだわずかながらの若さと柔軟性も残っている。このバランスをどう武器として、次を切り開いていくかだ。
うん、何とかなる。
写真は新宿御苑の内池。桜の咲くころには、いつも新宿に出向きます。
折花欅柳
「折花欅柳」というタイトルとは似ても似つかぬ毎日を送ってます。日々静養。静かな毎日です。
とはいえ、ただ寝ているのではなく、ふつふつと明日へのエネルギーを貯め、また鍛えるべきを鍛える日々、に変容しつつあるな、と最近は感じます。これが春の陽気の力なのでしょうか。
桜の前では流石の僕も謹直の面持ちです。
自分の淵源を振り替えって、心穏やかにいきたいものです。
そうそう、4月の頭に長野に行って来ました。身体と心を休めました。
この辺りの長野旅行から、また気運が変わってきた気がします。人に会う事が多くなり、会う機会を自ら作るようになり、何かのプロダクトが生まれる、そういうスパイラルの端っこにまた入れた気がしています。ちょっとの間お休みしてたけど、まだまだ僕自身はその世界でやっていかないといけないのだな、と自覚しました。うん、がんばる。