Two against nature

 20年ぶりに発売されたSteely Danの新作「Two Against Nature」聞きました。Steely Danの曲ってみんな、聞き込むほどに味が出るものばっかりだけど・・・。はっきり言おう。一聴しただけでは全然つまらんぞ。インパクト無いし。D.フェイゲンも衰えたか・・・。

 と思っていたが、さすがに2、3回と聞き込むうちに面白くなってきた。いいねやっぱり。Steely Dan通に言わせると、珠玉の3作「Royal Scam」「Aja」「Gaucho」より前のライブバンドとして活動していたときの味があるとの事。確かにこの3作の時期よりは人間くささが残ってるし、汗臭く感じてしまう。

 けど、それを売り物にするには年取ってる感じがするなあ。若さあふれる躍動感はいいけど、わびさびを追及しきった後に出てきた汗臭さは、どこと無くうそ臭く感じてしまう。でもやっぱり他のバンドのアルバムに比べると圧倒的にクオリティは高いし、すごくいいアルバムになってます。あまりにもその前のアルバムが凄すぎたから物足りなく感じちゃうんだね。

 Steely Dan初心者にはあまり進められないかな。やっぱり「RoyalScam」に始まり「Gaucho」に終わる。そして「Aja」でイッちゃう、と。

 酷評しちゃったけど、でも僕がこの場でこの年で、まだSteely Danの新作をリアルタイムで聞くことが出来ることに対して、本気で神様に感謝しちゃいます。ありがとね。それくらい好きなのよこのバンド。

 でもアルバムジャケットのレベルは落ちた。何よりこれが一番悲しい。「Aja」のジャケットは本気で芸術作品なのに・・・。

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