時計のベルト

 東京に戻っきたその日、家に戻る前に新宿に立ち寄り、以前から気になっていた時計のベルトを交換しに行ってきました。

 今使っているニコルの時計には値段うんぬんではなくちょっと思い入れがあり、何年間もベルト交換しながら使ってるんだけど、その度にニコル本社からの取り寄せになって結構時間がかかります。時に安い偽皮ベルトで我慢することもあるんだけど、さすがにへたるのが早くって、どうにもこうにも使えない。

 というわけ某百貨店内のお店へ取替え用の皮を注文に行ってきたんだけど、そのときの格好がまあ、その、なんだ。家から着てきたまんまのむさくるしい格好なわけだ。へたったワイシャツに綿パン。んでもってぼろぼろのかばん。それでもずんずんお構いなしに今はやりのGジャン娘や茶髪男の間をくぐりぬけて一直線に時計屋さんへ。

 頭の中に流れるのはボコスカウォーズのテーマ。向かってくるGジャン娘とは無条件でランダム戦闘開始。

 システム上向こう側からは戦闘しかけてこなかったけど。ていうかやったら多分負ける。

 そんなこんなで時計屋さんへ到着したものの、「交換してくれ」とお願いしたら、おいらの格好を上から下までなめ回すように見たあと、無条件で連れて行かれたのが偽皮ベルトがラックに山積みになっている所。「いや、あの・・・」と格好にあわせ対人不全症候群を気取っているおいらをまったく無視し勝手においらの手を取り時計のサイズを測って「サイズ17ですね。この中からお選びください」と無碍なお言葉。

 この店は格好で人を判断しとるのか。前に来たときは時計見ただけでベルト取り寄せてくれたぞ。というかおいらを見る眼がまったく違ってるぞ。なんだその汚らしいものを見る目は。やい○I○I。あ、伏字になってないや。

 いや、ごめんね。そういう風に仕向けたのは、僕です。途中からはこの日記のためにわざわざめんどくさくしたよーな感もあります。

 しかし世の中って、着ていくものによって店員に説明しなきゃいけない言葉の分量って変わるのね。


 おめかししてる時:「この時計の皮を交換してほしい」~「取り寄せになりますけど、いいでしょうか」~終わり



 むさい時:「この時計の皮を交換してほしい」~「この中から選んで」~「いや、製造元の皮の(中略)」~「しばらくお待ちを」~(3分経過)~「(怪訝な目で)取り寄せになりますけど、いいでしょうか」~「いいよ」~「金具もこのまま交換したほうがいいんでしょうか」~「あたりまえだっつーの」~おわり



 あー、もう。めんどくさいわね。やれやれだ。

 でも結構面白かったかも。またやろうかな。

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