飲み疲れ。




ぷるるるる


「あ、もしもしー。X-10?起きてるー?」


「ああ、もうさすがに昼だからね。で、何?」


「今水道橋なんだけどさ、呑まない?」


「今晩?うん、空いてるよ。何時から?」


「いや、もう始まってるし。



 昨日は大学時代からの旧友であるKama、南、ぱら、取締られ、国の5人で飲み会でした。


 こやつ等とはすでに9年来の付き合いということもあり、呑んだ回数も優に100回を超えてます。今更何を会って話すことがあるのかと言う感じですが、それでも苦楽を共にし感情の襞まで知り尽くした友人たち、誘われては会って酒を飲んでクダを巻いてしまいます。今までもオールナイトは当然、酒が買えないから水で呑み会、全員がぶっ倒れるまで呑み会、車に載って人の家を襲撃しながら呑み会、深夜に大学に忍び込んで大隈銅像によじ登って呑み会、深夜のお台場埠頭でぱんつ一丁(僕だけ)で呑み会、合宿場で全裸(僕だけ)で呑み会、など様々な呑み方を経験してきました。


 でも午後2時から真夏の炎天下で呑み会というのは初めてでした。


 夜の11時まで合計9時間、呑みつづけていた時間としてはオールナイトで呑んだのと同じです。大丈夫なのでしょうか。頭の中は。皆さんもういい年ですよ。社会人になって5年ほど経ってるんですよ。


  まあ、今更そんな常識人ぶっても仕方ないのですが、それでも冷静に考えてみるとやっぱり変です。つうか馬鹿です。つうかあほです。皆さん日本でも名の知れた大企業に勤める勤勉な社会人(僕除く)なのですが、一体何を考えているのでしょうか。

 この日は仲間の国さんがアメリカに出張中だったのですが、それでも参加させるという題目だったので、時差を考えてこの時間の飲み会になってしまった訳です。その題目が間違ってると言うな


 
 つまり今回の目的は国さんと日米ネットを繋げての呑み会というのが主な目的だったわけです。


 時代はIT、すでに地域格差も無くなり、場所による障壁が取り除かれた今、カリフォルニアとトーキョー間にてインターネットを利用した遠隔呑み会を行えるインフラも整備されつつあり(中略)。ということを実践するために、今回の呑み会は行われたわけです。言うなれば時代の最先端。世の中のインフラストラクチャーに対する挑戦。


 今回のために、みんなはどういうコミュニケーション手段がいいのか、ネット電話のソフトは何がいいのか、という議論を交わし、MSNメッセンジャー、BitArina、予備用チャットCGIの設定、等々あらゆる方法を駆使して、日米間のリアルタイム環境を取り揃えていました。


 それだけ下準備をしておく余裕と力がありながら、本人たちは意味も無く炎天下で日射病寸前になり、すぐぬるくなるビールを飲みながらへべれけになっていると言うところがおちゃめですね。よく分からない社会人たちですね。つうか馬鹿です。つうかあほです。笑ってやってください。


 それはともあれ現場に持ち込んだPCをセットし、当地の国さんを呼び出します。


 ぴー



 通じません。



 ぴー



 通じません。



 結局国さんはその時間帯、アメリカ現地の呑み会にて韓国人に拉致された挙句トイレで寝てたようです。



 
 結論:どれだけインフラが整備されても、「僕の酒が飲めないのか」の一言には勝てないという事です。つうかこの言葉はワールドワイドに通用するものみたいです。怖いですね。


 いやいやそれでも、炎天下の呑み会、楽しかったですよ。イヤー、オゥイェイ。ビールが直ぐぬるくなるのはイケテマセンでしたが、それ以外は気持ちよかったです。こういうのをやっちゃうと、また真夏の野外ライブに行きたくなってたまりません。




 まあ、それはともあれ、当初の目的は「国さんと日米をつなげて呑む」だった訳でして。そのために真昼間から酒呑んでた訳でして。




やい国、僕たちの血と汗とおしっこを返せ。




むしろ逆ギレだし。責任転嫁だし。

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