世界は皐月。そろそろ夏が近づいてきました。
夏と言えばたわわに実る果実の季節です。そう、女性の胸で大きく揺れる奇跡の果実。乳房。おっぱい。バスト。ぷるんぷるん。の、季節です。
やっぱり雄たるもの、女性の神秘に恋焦がれながら夏のエネルギーを蓄えるべきでしょう。そうでしょう。そうでしょう。そうと言え。
ああいやいや、僕は別におっぱい星人じゃないですよ。豊かなのも小粒なのもみんな食べます。好き嫌いありません。だから全部僕に(中略)
前置きはさておき、5月ともなると街角には眩しいほどの光景が目に入ります。肌着一枚を身に着けた女性の姿。イヤでも目に入る豊満な肢体。この世のものと思えない曲線。はちきれんばかりの乳房。前を通り過ぎるご婦人達の人格を認める前に、その芸術美に目を奪われる毎日。正直溜まりません。いや溜まります。どっちもです。
見るな変態。という方が無理です。どうしたって見たくなります。芸術品を見るなと言っても無理な話です。おっぱいはかくも素晴らしき芸術品。
ああそれなのにそれなのに、通り過ぎるご婦人の胸をちらと見ただけで、汚らわしいモノを見るような目つきで睨み返されます。いつもそうです。僕だけでなく、僕の前を歩いているサラリーマンも、僕の隣に居る学生も、みんな女性の胸に目を奪われては侮蔑の目を向けられています。ああかわいそう。見るなというなら隠してください。手の届きそうなところに果実があって、かぶりつく事はおろか見ることも許されないなんて、蛇の生殺しもいいところです。
おっぱい天国、幸せな夏ですが、一々蔑まれるのは正直辛いものがあります。ええ、気が弱いもので。
と言うわけで、かみさんに相談してみました。「ちょいとおまえさん、世界の至宝、女性のおっぱいを心ゆくまで堪能するにはどうすればいいのか?」
かみさん曰く、「見るなとは言わない。大いに見て良い。もっと見れ。」とのたまわれました。
「だってさ。見るなって言うほうが無理じゃない。女の子だって全く隠したいわけじゃないんだよ。」
「ただ、見方の問題でね。ヤラシイ目つきで見られるのはやっぱりちょっとカンベンなのよ。」
「ぐへへ、いい乳してんな。て感じで品定めするような、舌なめずりするような目つきで見る男性が居るのがイヤなのよ。要はおっぱいを軽んじて見てもらいたくないのよね。」
「特に、大きいおっぱいの子はね、おっぱいに視線レーダーが付いていてどこから見られているか分かるものなのよ。」
「だからね、おっぱいを見るときは、”おお何と素晴らしいおっぱいなのだ”と、敬意を持って称えるような眼で見ないといけないのよ。」
全く付け入る隙の無い理論で熱く語られてしまいました。なるほどわかりましたわかりました。これからその様に女性のおっぱいを眺めるようにします。
と言うわけで、宇都宮から帰る途中、如何に女性のおっぱいを見れば良いのか、おっぱいへの敬意溢れる視線を教育されてしまいました。
前を行く女性の胸を尊敬のまなざしで見つめる男。その視線をチェックする隣の女。
変態夫婦です。