偏狭音楽情報 vol.3

 そういやね、今日、ちょっと仕事の合間に、CD屋に寄ったんですよ。


 ここ2,3年くらいかな。ほとんどCD買ってないんだよね。以前はがしがしお金つぎ込んでたんだけど、最近は、ほら、ねえ、PCで…いろいろ出来ちゃうしさ。おいらの耳はそれほど良くないから、MP3の音質とPCのスピーカでも十分楽しめちゃうわけで。音圧が欲しくなればライブハウスに行けば良いや、って感じてるしね。ああそうそう、先日また東野純直のライブ行ったんだよね。この事も書留めておかないとな。


 で、とんとご無沙汰になってるCD屋なんですが、やっぱりそこは音楽の巣窟。魅惑の宮殿。掘り出し物が見つかる見つかる。


 いやー、やっぱりネットや友人の情報だけじゃなくってさ、自分でCD屋に足運ばないと駄目だなー、と感じました。ジャケット見て音聞いて、てのを繰り返して良いものを見つける、て言う作業を惜しんだら良いものは見つからないんだなー、なんて思います。労を惜しめばそれだけ出会いも少なくなる、と。


 いや、それにしても最近CD屋に寄ってなかったからか、「これは良いわ」なんて思えるものが見つかる見つかる。お金有ったら10枚近く買っちゃうところだったぞ。財布に紐がついてたため結局1枚も買えなかったんだけど。ああジャケ買いしていた独身時代が懐かしい。


 で、今回見つけた中でも特にお奨めなミュージシャン二人を紹介。誰か買え。んで貸して。


 ・日野賢二


 日野皓正の息子だけあって、「幼い頃から音楽と戯れてます」と言う感触が伝わってきます。うむ、なんと言うか身体の髄にミュージシャンの血が流れている感じ。ぽっと出じゃない、熟練の腕前を見せてくれるベーシストです。新アルバムの一曲目「Pop’s」聴いた瞬間たまげたわ。「ジャコパスからマーカスにつらなるベース・スピリットを受け継ぐ」なんて宣伝文句に書くだけの事はあるなぁ。最初見たとき、「んな大口叩いちゃって良いの?」なんて思ったけれど、この文句に負けない実力あるよ。更にはこのCD、ドラムのプージー・ベルがProduceしてる事もあって、ドラムとベースの音のしっかりしてる事と言ったら!低音マニア、ドラム/ベースセクションに音楽の味わいを感じる人は必聴です。ちゃんと飯を食っていけるミュージシャンです。うーむ、はなわと並んで日本のベース界を背負って立ってくれ。あれ?


 
 んで、もう一人


 ・松永貴志


 「現役高校生のジャズピアニスト(17歳)」の文句で現在売りだし中です。ジャズピアニストに年齢は全く関係なく(ジャズで無くとも、ピアニストで無くても、そうなんだけどね。)、売り文句に惑わされずに純粋にこのピアニストの音を聴くに、これまた相当な実力者だと思いました。X-10お奨め印です。彼の音色、音粒がすごく立ってて好きなんだよね。チック・コリアに似た、透明感のある音色です。

 「宿題」「メロン」と訳の判らないタイトルをつけてきますが、タイトルとは裏腹に、ピアノトリオの美味しい所を存分に聴かせてくれます。ドラマーが誰だか分からないけど、とてもタイトで巧いです。ジャズはまず徹底的にタイトなリズムから生まれる、んだよな、やっぱり(一人納得)。


 一生涯に1日で良いから、こういうピアノが弾けるようになりたいな。ベースとドラムと絡み合って、一体どういう世界が見えるのか、インタープレイを体験してみたいと心底思います。



 以上二人のミュージシャン。両方とも、凄く良いですよ。R&B,ファンク好きな方は日野賢二を、Jazz好きな方は松永貴志を、それぞれ聴いてみてくださいね。


 そろそろお時間になってまいりました、「偏狭音楽情報」。お相手は、X-10でした。それでは!






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 因みにこのタイトル「偏狭音楽情報」は、Reelin’ in the yearsの中の(自称)名物コーナーなんだよ。Vol.2を書いたのはねぇ…2000年2月だった気が。

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