偏狭読書情報

 本当に生活がおかしい。


 昨日まで連休かと思いきや、明日も休みである。更に明後日は昼出社である。これは一体どうしたことか。僕は仕事を干されているのか。出来損ない社員なのか。週に3日も休みが有った事など今まであるだろうか。いや、無い。


 とはいえ、明日は前職場で仕事があるのだが、それを入れてもゆとりがありすぎる。ありすぎて不安である。こういう人間をワーカホリックと言う。月々決まった給料がもらえない生活を続けていると、こういう性格が出来上がるのである。日雇い人生真っ只中…じゃないはずなのだが。性格の問題か。


 そんな毎日なので、読書量も増える増える。良いことである。うくく。


 
【ジョッキー】


 


 競馬のお話。一言で言うとそれだけですが、競馬が好きで小説が好きな人なら間違いなく楽しく読める娯楽小説でしょう。こういった人間模様は大好きです。変に馬を擬人化することも無く、ジョッキーを英雄化することも無く、普通に生きる人間として描かれているのが素晴らしい。20代後半、取り立てて売れるわけでもなく、勝ち鞍に恵まれているわけでもなく、でも営業するのも苦手で、生活に困って、…と言う騎手の周りに、尊敬する先輩がいて、生意気な後輩がいて、温情にあふれる調教師がいて、横柄な馬主がいて…ちょっとステレオタイプなイメージではありますが、それはそれ。娯楽と思えば充分楽しめます。


 【耳そぎ饅頭】


 



 僕は町田康を読むとすぐ感化されます。大好きなのです。

 彼の小説、エッセイは読むものではなく、朗読するものですね。声に出して抑揚をつけて、自分の人生を重ねて叫ぶと、とても良い気持ちになれます。僕だけでしょうか。


 【正しい保健体育】


 


 素晴らしい。これはフザケタ本ではありません。まじめに人生を考える人のための本です。全面的に賛成します。かみさんにも読ませます。


  【柔らかな頬】


 


うーむ。暗い。日本人はオシナベテこういうのが好きなのかなぁ。

自分の後ろ暗い行動の最中に自分の娘を失って、さまよい続ける女性の話。こう書いても救いが無いな。うーむ。うーむ。うむむむむ。2時間ドラマみたい。


全然関係ないけど、昨日たまたま二時間ドラマを見てたら、とても久々に小川範子を見た。若い頃は全然ピクともしなかったけど、今見ると可愛いな。可愛い30代である。ヨメに欲しい。そういえば大学の同窓生だったんだよな。一度キャンパスですれ違った事があります。「お、可愛い子」と思って振り返って、よくよく考えてみたら小川範子でした。ピクとしました。なんだ、若い頃から可愛いんじゃないか。許す。


  【クリアトロン~創造性遺伝子~】





 100人のクリエイターのインタビュー集です。意見の合う人から合わない人から、いろいろいます。でも、そのモノ作りのパワーに圧倒されます。これに負けちゃ仕事できません。これを頭から読めば、タフになれます。


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頁半ばにマイルス・デイビスの大きな写真がある。


そこにはこう書いてある。


「”What is the creativity for you?”」と問われたデイビス。
彼はただ一言こう答えたという。


「Ego!!」


これはこの本の主旨の象徴といっても過言ではない。

(レビューより)

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