富山に戻った一週間

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 祖父の一周忌で実家に帰っておりました。
 仕事三昧クレイジー野郎の僕もこの一週間ばかりは頭を休めて、ただたゆたう富山タイムに身を任せながら長男坊主としての責任を果たしてきました。責任果たせてるとは思えないけどね。ああ山本の一族皆様こんなうだつの上がらないアンちゃんでごめんなさい。思えば同じ年のころ、父親は会社を立ち上げて2児の父だし、祖父は戦争から帰ってバリバリ働いていた頃だよな。なんてかんがえてもしゃーない。僕は僕でがんばっから、つかえんちゃ。なーん心配いらんちゃ。まっでばやくになるこっちゃないし、こわくさい事もなんせんからだちかんて。
・・・祖母の富山弁がうつったそうです。
 

【披露宴参加】

 その一周忌に行く3時間前、僕はトップオブ品川で元同僚の結婚二次会に参加してました。
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 顔が見えないくらいの写真だけど、まあ許して。
 元同僚の05年メンバーと久々に顔を合わせては馬鹿話に花を咲かせ、GetWildで入場する新郎を冷やかしながら楽しい時間を過ごしました。
 
【五箇山】

 結婚式二次会~翌日一周忌とあわただしい2日間をすごした後、ちょっと時間ができたので実家の車で一人ドライブ。実家のある場所から高速道路ができていたので、岐阜県との県境、五箇山までちょっと30分ほど。
Links to 五箇山
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 まあ、簡単に言うと、秘境です。
 合掌造りの家といえばわかりやすいですかね。
 家から30分で外界から断絶した世界にたどり着けるのも富山の味です。いやいや、馬鹿にしているのではなく、これって結構すごいことなんですよ。藩主の時代にもほとんど手をつけられず、独自の文化を築き上げたこのワールド、結構好きなんです。小学校の頃とか、一週間のサマースクールとかで来て以来です。その頃はたどり着くのに(同じ県内だというのに)丸一日かかってました。
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 ここに住むと、気持ちが変わるだろうなぁ。なんというか、常に一千メートル級の山々に四方囲まれているから、山に対する信仰の気持ちが生まれてくると腹から思えたんですね。ほんと、山に抱かれている感じがするのです。
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 まるで中国にいるかのような山々のふもと。薄暗闇の近づく17時。自分ひとりでできることなんて何にもないのだ、と山に無言で説教されてます。
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 そして恐ろしいほどの水量を持つ川とダム。上記の写真の川の水、僕の職場の渋谷で言えば渋谷駅から代々木まで一帯を飲み込めるほどの面積です。その上に夕方、姿が見えるのは僕一人。聞こえる音は水の波立つぞぞぞぞぞぞぞぞぞと云うわずかな音と風の音。今突風が来たら確実に水の中に落ちる僕。それでもいいかと思えてしまうほどの母性。水って偉大です。
 水の音と風の音だけしか聞こえない暗闇の恐怖と安心感って、本能的に足がすくみます。その上で力が抜けます。未経験の方、ぜひ。
 そしてその後は親戚と友人を自宅に招き家族麻雀。
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 相変わらず僕は4位4位2位4位とホスト役を務めました。布団を涙で濡らす夜。なんでリーチ後のダブロン牌なんてつかむのだ。
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 食べ物は富山の刺身三昧。
 いや、本当にこの年になってから思うけど、富山って年取ってからは最高の環境だわ。絶品の水と空気と米。スキー場完備。家完備。祭り完備。仕事(農業)完備。足りないものは太陽。多すぎるものは雪。食えなくなったら戻ればいいか、と甘い誘惑が聞こえてきそうな空間。駄目だ駄目だ。それで一度(2000年)戻ってきて一旗あげてぽっきり折れたではないか。僕は東京で一丁前になるまでは富山に戻らないと決めたのだ。
 でもまあ、この富山、お金をもってニートするには最高なんだけど、ここにいると僕はがんばる気力もそがれてしまう。だってちょっと働けば超絶に美味い飯と暖かい布団にすぐありつけるのだから。前回もそれで失敗したんだよな。
 そんなわけで僕は今日も東京に出ていっちょまえのオトコとして、安心して家を任せられる男になるまで、山本一族に顔向けできるようになるまでがんばるのだ。がんばるのだ。(と自分に言い聞かせているのだ)
…でもこの発想自体が富山的なんだよな。家制度とか家長制度とか。
 まあ、僕は個人主義とか個性とかアイデンティティ言うものが嫌いなので、マッチョファミリーイズムでこれからも突き進みます。
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 おまけ。富山で言う「晴れ」の空。富山の空は青くなることがありません。雨が降ってなければそれは「晴れ」です。
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 そして土産に買ってきた「ぶりのすし」。これ、ますのすしより美味いわ。初めて食べました。富山名物って、当たり前だけど富山県民はそれほど食べないんだよね。でもこんな美味い名物があるのは始めて知りました。こんどうちに遊びに来る方にはぜひご賞味いただきたい。これからの土産はこれに決まりです。
おお、なんか普通の日記っぽいな。

「富山に戻った一週間」への2件のフィードバック

  1. お、おらの手が!残像拳のようだよ!!
    また、富山に帰ってこられた際は、面子お誘いください!
    しかし、勝負は紙一重だったと思いますよ♪

  2. >ラスパさん
     地元戻ったらまたやろまいけ。
     紙一重ゆうても、負けたら同じです。
     今度は返り討ちにしてやる。僕も麻雀格闘倶楽部で鍛えなおして起きます。

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