夫婦喧嘩祭り

「かつげるような軽いモンじゃねえんだよ!」
「車輪が付いてるなんて邪道もいいところよ!」
 と、わたしら夫婦が長年お互いに意見を譲らない事象。それは「けんか祭りは神輿と曳山どちらがふさわしいか」
 どっちでもよいわ。と云う意見が日本国民の大多数であることは承知の上ですが、たまたまうちら夫婦はどちらも日本きっての喧嘩祭りを率いる町に生まれた者同士。喧嘩囃子を子守唄に育った両人のため、どちらも「自分の地元の祭りこそが喧嘩祭りである」と言って聞きません。
 わが地元、富山県に伝わる地元の魂。「喧嘩」の名称をつけることを許された祭り「伏木けんかやま」

 片やかみさんの地元、愛媛県新居浜市に伝わる日本三大喧嘩祭りの一つ「新居浜太鼓祭り」

 ひたすらエネルギーの限りぶつけるぶつけるぶつける!
 とは言うものの、どちらもそんなに死者は出ないんですよ。祭事ですから。僕もこの目では一人しか死者見てません。
 全く日本の経済活力にも産業復興にもつながらない全く無駄な(※ほめ言葉です)エネルギーの無駄使い(※ほめ言葉です)。祭りとはこうでなくては。その点ではかみさんも僕も全く同じ嗜好をしていて、二人とも祭りが好きなのですが、どうにも夫婦の間の喧嘩の種にもなってます。
 というか、こういう祭りって全国にあるものだと思ってました。世の中全ての人がエネルギーを発散する喧嘩祭の中で生きてきたと思ってたのですが、実は少数派らしいですね。上記のような祭りを紹介すると「僕の地元にはありませんでした」とか「知らない世界でした」と云う方が結構多く、びっくりしてます。みなさんどうやって理性を保って生きてきたのでしょうか。僕は年に12回ほどは祭りで頭の箍を外さないとストレスで発狂してしまいそうですよこの世の中は。
 何を書きたかったのか忘れてしまったので今日のオチはなしです。新居浜太鼓祭りと伏木けんかやまの紹介と云うことで。

「夫婦喧嘩祭り」への4件のフィードバック

  1. >>一人しか死者見てません。
    「しか」ですか!
    「しか」!
    価値観の多様性について考えさせられました。

  2. こういう盛大な祭ができるところというのは
    おそらく住民の土着率の高いところ(=地域の歴史が古いところ)だと思われます。
    (最初、単純に田舎だからかと思ったんですが、
    東京都区部にだってあるからねぇ… 三社祭りとか)
    私はこの秋、生まれて初めて秋祭りなるものを観ました。
    えいさえいさ言って山車が町中引き回されてました。
    かなりカルチャーショックでした。

  3. >ねこさやさん
     実物を見たら「なんでこれで人が死なないんだ」と云う価値観になりますよ。もちろんそんな事故はあってはならないんですけどね。
     とはいえ、僕自身「山車に曳き殺されて死ぬなら本望」と云う気持ちを心底もってます。こういう気持ちの持ち主は結構いると推測されます。
     また逆に、富山県伏木の曳山の言い伝えに「弁天様は長男が好き」というものがありまして。弁天様の乗った曳山は必ずどこかの家の長男が事故にあう、と言われておりました。
     まあそんな話をし始めるときりがないので今日はこの辺で。
    >T2さん
     長野の御柱祭かな。あれも僕好きです。まだ実物を見にいけたことは無いのですが。
     ただ、祭り好きの中にもジャンルがありまして、僕のフィールドは曳山と獅子舞メインのため実はあんまり詳しくありません。今度詳しく教えてください。
    >Gomaさん
     先日は一緒に飲めなくて失礼しました。
     その場所で秋祭りといえば挙母祭りですね。昼は紙ふぶきを撒き散らす曳山です。曳山のある町に住むとはなんと幸せなことでしょう(僕の個人的嗜好では)。
     初めて曳山みた感じはどうでしたか?かなりインパクトもあったんじゃないかと思います。詳しく感想教えてもらえると嬉しいです。曳山の話聞くの大好きなので。
     その場所であれば高山祭とか祇園祭とか、豪華絢爛系の曳山が多数見に行ける環境ですので、目いっぱい楽しんでくださいね(僕の個人的嗜好による)。

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