AE三昧

AE.jpg
 ピンと来る、と云うニュアンスが一番落ち着くかな。
 
 
 大学を卒業したのが97年。その一年前から映像制作会社で勤め始めたので、かれこれ干支一回り以上、映像業界の周りをうろうろしながら生き延びてきました。今は全然違う業種にいるように見えて、実際には映像のお仕事が自分を助けていると思います。
 
 
 しかしながら、僕は編集卓と香盤表といったPCを使わないリニア編集卓を経験してきた世代のため、映像制作の段取り自体はかなり旧式のスタイルでしか思考が働きません。(多分僕らが最後世代じゃないかと勝手に思ってます)
 
 
 それは、ソフトの使いこなし方にもしっかり影響が出ているわけでして。
 
 
 今まで、映像を制作するのに、AvidやPremiere,FinalCut(のモード半分)といった編集ソフトはがっつり理解しており、素材の切り貼りは自信を持ってできていたのですが、
 
 
 残念ながら「映像の加工」と云う部分に関して全く勘が働かなくなっておりまして。
 
 
 もともと勘が無いのもあるのですが、「映像は素材が命」がポリシーのプロダクション育ちのため、「活きのいい素材を繋げていけば、加工なぞ必要ない!」と云うドキュメンタリー魂満載の映像制作しかできないのです。
 
 
 そんなわけで、「AfterEffect」といった加工ソフトに関しては手が動かない動かない。ツールの使い方くらいは理解できますが、どう使えば素材が活きるかが全然わかりませんでした。
 
 
 が、
 
 
 昨日今日とちょっと友人の結婚式の映像を作るために、「なんとなく挑戦じゃ」とAfterEffectをいろいろ触っていたところ、「ん?」という感触と共に映像加工の肝がうすぼんやりと見えてきました。
 いや、見えてるといったら僭越だな。いい映像を見たときにそのままコピーするだけでなく、何故そうなるのかを飲み込むポイントがちょっとわかりかけてきたのです。
 
 
 いや、実際ここで書きたいのは、その「ん?」という感触、これが意図的に出てきた瞬間がすごく気持ちよくてですね。今風の言葉で言えば「アハ体験」と云うのかな?もう古い?今まで散らかっていた頭が一瞬にして収縮して本棚にすぽすぽすぽっと知識がまとまっていく感触。これにちょっと感銘を受けまして。
 
 
 そんなわけで最近はAfterEffectをいじくり倒してます。この感触が手に定着するまでちょっとうごかすべ、と思ってる次第でございます。
 でもちょっと気を抜くとすぐYoutubeで祭り映像を探し始めてしまいます。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください