文体について

 こんにちは。
 ついに左おでこの剃り込みが頭頂の禿とつながった山本です。
  今日は文体の話。
  どうにも僕の文章は特徴がありすぎるようです。
 僕の文体は上手い下手、の判断であればあまりに下手でどうしようもない稚拙な文体ですが、それよりもとにかく文章自体に癖があって、一発で「僕の書いた文章」だと見切られてしまうことが非常に多くて困っています。多分脅迫状を書いたら次の瞬間には逮捕されてしまいます。
 ためしに脅迫状を書いてみます。
「どうも。僕です。
身代金の要求をしてみます。300万くらい。
と申しますのも、貴方の大事な人を僕が傍に置いているからです。
いや、別にこの子を誘拐しようと思ったわけじゃないんだけどね。ただ、まあ、なんとなく。
今、隣の部屋で寝てるよ。多分、元気だと思う。うん。よく知らないけど。」
 うん、ごめん。まごうことなく僕の文章だ。
 まあ、冗談はさておき、ご存知の方はご存知だと思いますが、僕は意図的にいくつかの手法で文体をコントロールしている部分も若干ありまして、その意味では特徴が出せているのはそれなりに狙いどおりだったりします。厳密には文体というより話体、口上体といった方が正しいのですけどね。大半は書きなぐりですけれど。
 ああ言っちゃった。この手の舞台裏は秘するが鼻なのに。ぶひ。
 先日友人と飲んでいるとき、文章論の話になりまして、いろいろと僕自身のチューニングを合わせたところ、整理をしたところがあったので、ちょっと書き留めたいと思いました。
文体以前に、僕の文章にはいくつかルールがありまして

  • 「うざい」をはじめとした、広辞苑に乗らない新語のネガティブワードを使わない。
  • ネット用語各種も使わない。(例外あり)
  • 「~」で伸ばさない。~はあくまでも波ダッシュ。長音譜として認めない。
  • ネットだろうがなんだろうが、段落の頭は一時下げ。ルールは守れ。
  • 句読点等の文章ルールも同様。新参メディアが勝手なルール作るな。
  • 口韻リズムが最優先。意味やストーリーは後付け。
  • 得意なワンフレーズセンテンスをいくつか用意しておく。
  • (「ええ、奥さん」とか「よく知らんけど」とか「僕子供だからわからないけど」とか「何とかしてください」とか)
  • 隙が出来たら連呼系で畳み掛ける。
  • とりあえず声に出して読んでみる。
  • 好きな文体が見つかったら真っ先に真似してみる。
  • 文体を忘れたらベースにある人の文章を書き写してみる。(吉村浩二とか泉鏡花とか)
  • ベース以外に真似する場合、雅文体?や漢文体にする。じゃないと余計に混乱する。一度偉い目に遭った。
  • 例外は町田康

 そんなことをルールにしながらこのブログを10年やってきました。
 他にもあるだろうけど、とりあえず思いついただけ。
 文体、と呼べるほどのものではないのだけれど、僕にとってはこれこそが自分の姿勢、自分の外見なのです。いや、ホント3次元の自分の外見以上には気を配ってるのよ。そもそもそれがダメなんだけど。むしろ3次元生活を諦めているともいいます。
 文体でこのブログ検索したら、やっぱり前回同様10年前の記事にぶつかった。
 10年をワンサイクルに、人間の思考は同じ事を考えているのかもしれないね。
 10年後の僕もまた「はげ」とかいってるのかしら。それもちょっと怖い。

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