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AVATAR、見てきました。@川崎 ラゾーナ。
 仮にも映像でメシを食ってた時期があるモノとして、いろんな感慨に浸る経験でした。
 以下、ネタばれあります。まだ見てない方はご注意を。
【アメリカの映画として】
 ストーリーの中で、非常に印象に残ったのが、「先住民の勝利と人類の敗北」ということ。
 これ、アメリカ映画としては非常に珍しいことじゃないでしょうか。
 言うまでも無く、アメリカは開拓の国。インディアンから湾岸・イラク戦争まで、常に自らが攻め、開拓することを是としてきたように思います。
 映画にもその風潮は顕著であり、視聴者の同胞(基本的にはアメリカ人、または人類)が攻めて勝つ、あるいは宇宙人から守り抜いて勝つ。という流れを外れることがほとんど無かったように思われます。異邦である先住民に、(ストーリー上、先住民に感情移入させるようにはなってますが)視聴者の同胞である人類が攻めきれずにに撤退する、というのは、アメリカの思想に大きな変化が現れていると感じます。
 自らが先住民として、テロというエイリアンに打ち勝つことを意識しているのか、はたまたエコに目覚め、開拓精神を見直しているのか・・・。
 映像美と3Dに対しての感想が多いこの映画ですが、ストーリー自体に大きな変革を感じます。
【IMAX】
 もう、本当に過去の話になってしまいましたが、僕はIMAXとは10年以上の付き合いがあります。
とはいえ、IMAXの映画を見たのも10年ぶりなのですが。どっちだよ。
 旧知の友人はご存知ですが、97~99年に勤めていた映像制作会社はそれこそ特殊映像、3D映像の専門会社でした。社費でサンフランシスコのエクスプロラトリアムに出張させてもらったり、実際のIMAXを体験させてもらったりなど、数多くの経験をさせてもらいました。
 その会社がナショナルジオグラフィックの総代理店でもあったことから、映像美、自然美を追求した上映方法を模索し、IMAXの技術向上をずっとリアルタイムで追いかけていました。
 当時はCGの技術が高くなかったこともあり、実写での表現しか念頭においてませんでしたが、いまやCGでも充分当時のIMAXをしのぐ映像が作れるのですね。その事にまず感動です。
 当時僕が担当していたのはナショジオの北極海の映像や南米の密林映像を博物館ベースに大画面(IMAX含む)仕立てにすることでした。
 余談ですが、IMAX含む大型映像は、撮影にも上映にも箱を作ること自体にも馬鹿みたいに予算がかかることから、大手ゼネコンが引き受ける博物館、展示館案件の、且つ大手内装業者※が一時下請けになり、その下でしか作れない、制作側からすると「垂涎の案件」でした。
※-博物館等の展示物は、国・公共からゼネコンに案件が投げられ、ゼネコンが建造物を作る中、展示物は内装業者が一括して引き受け(大手だと●青社・●村工芸社)、その下で映像制作会社や企画会社が各作品を作る、と言う仕組みになってました。(90年代は)
 自然界の迫力あるドキュメンタリーを伝えるには大型ビジョンが最適、と言う状況でもあったので、いかなる上映手法をとるか、まずはコンテンツありきでいろいろ案件を作っていた記憶があります。
 で、今回のAVATAR。(前置き長いな)
 技術が先かストーリーが先かは詳しくありませんが、やはりIMAXの表現技法を余すところ無く伝えるコンテンツは、大きな視野での自然映像なんだな、と思いました。監督が何を思ってこの自然映像を(CGであったとしても)演出したのか、そしてこの上映方法を選んだのか・・・全て繋がっているのでしょうね。
 そして、人間はやはりスケールの大きなものに感動する。大きいことはいいことだ。
 次の上映予定が「オーシャンズ」でもあることからも、映像表現手法の流行がまた改めて巨大スケールのドキュメンタリー(自然界や宇宙、深海など)に戻ってきたように思います。netやワンセグと劇場映画すみわけ、と言う意味でも、このスケール感は大事にして欲しいと願います。
 でも・・・この分野(自然ドキュメンタリー)ではアメリカカナダイギリスがまだまだ強いのですよね・・・。日本頑張れ。
【立体めがねの集団】
 今回、3D映像のシアターで観劇しました。
 川崎の上映はメガネを通しての3Fだったのですが・・・
 今回、川崎のシアターは通路が前方に延びており、スクリーン手前から自分の席に移動する形の会場でした。僕は少し遅れて映画館に入場したのですが、スクリーン手前から自分の席に移動する際、どうしても観客と対面する形になります。
 全員統一された大型メガネをかけた集団と相対峙する僕。
 正直びびりました。何かの宗教集団みたいだった。
【惑星パンドラ】
 非常に美しい自然映像。CGで創られた、とはいえ、実写にしか見えない。
でも、個人的に思ったこと。
 あれ、富山県じゃないの?
 うちの実家から車で20分ほどで惑星パンドラそのものな場所につきます。
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 面白かったですよ。このほかにもまだまだ語りたいことが沢山ありますので、コレ読んだ人今度のみに行きましょう。