チームを組むということ

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 昔から、チームで何かをするのが好きだった。
 たとえば、バンド。4~5人でひとつの和を作って表現をするというそのスタイルが僕は大好きで、特にアドリブ満載のインプロビゼーション合戦なんて、未だにあこがれる演奏スタイルのひとつです。できないけど。
 たとえば、演劇。僕は役者ではないけれども、何人かのメンバーが集まってひとつの表現を作り上げるその葛藤、ドラマ。演劇そのものも大事だけれど、そこに至るドキュメンタリーがまた僕の大好物なのです。(舞台上にその葛藤そのものを見せる演劇は大嫌いですが。人に表現する際には技術を軸に演じればいいのです。)
 一人で何かをするというのがほとほと苦手で、また精神的にもよろしくないのです。
 
 とはいえ、フリーランス的な風体を僕はもっているらしく、(これでも会社員に落ち着いて5年目です)「いい加減フリーランスになったら」「フリーの方が食べれるでしょ」「貴方に正社員的安定は似合わない。」「はげてますね」などなど、皆さんからありがたい意見もたくさん頂きます。どうも皆さんに見えてる僕はフリーランス以上に社会人が似合わない人間のようですねすみません旅に出ていいですか。
 一人でできることについては、もう2000年前後にある程度見極めてしまったというのも正直な気持ちなのです。
 組織でなければできないこと、チームでなければできないこと。僕は組織の中で上がっていくというパワーシフトはあまり得意ではないのですが(そもそも自らの指標となる人で組織内でキャリアアップした人が誰一人居ない。父親含め。)、自ら何かのチームを作って流れを生み出していく事で影響力を積み上げていくスタンスを常に持ち続けたいと思っているのです。
 そんなことを考えながら半民半官、じゃなかった半社会人半禁治産者な生活を送っていると、少しづつ世の中が変わっていくのを感じます。
 最近は会社を作る、以外に、フリーランス同士のチームを組んだり、何かしらの動きを仲間で行ったりと、一昔前の言い方で言うと「緩いつながり」での交流、仕事の授受、クリエイティブ作業が生まれ始めていると感じます。
 昔からこういったフリーランス集合体のような形は多かったのでしょうが、最近の労務、業界の流れ、なんかを見ていると、今はより個人集合体で力をつけて、ある程度大きな仕事を取る段階になって会社組織にするほうが効率がいいように感じます。昔以上に。
 正直に感じてることを言うと、戦後からの日本の中で、今が一番個人で活躍しやすい、フリーにはなりやすい環境だと思います。そして、起業するには非常に困難な環境とも思います。同時に、正社員で生きていく道を選んだ人も、起業するくらいの覚悟がないと、会社ごと、あるいは組織内で淘汰されると思います。
 そんな風潮ですから、僕自身も、すこしづつチームで作業をすることが多くなってきました。僕としても願ったりかなったりなんですけどね。
 横浜での、大好きな映像仲間たちとのクリエイティブ定例会を筆頭に、渋谷でのクリエイティブチーム、麻布十番のMJ会、いろんなところに参加させていただきながら、自分の作品を見てもらう場、勉強する場、そして何より活躍できる場を流れの中で見つけることができつつあります。そうそう、これです。自分で「活躍したい」と一人で思ってても何にもできないけど、いろんな人たちと一緒に居ると、自然とやる事が増えていくんですよね。そしてその「やる事」をこなし、信頼に裏切らなければ、自然と大きな活躍になっていくわけで。
 その意味では、今僕が勤めている会社自身も、僕の参加するチームのひとつに他ならないし、8年以上の付き合いになる千葉の映像チームだって、今は完全に流れ作業の一環に僕が組み込まれてますが、その意味では完成されたチームなのです。
 チームを作ること、チームで楽しむこと、がんばること。大学時代から、ずっと僕の理想のビジネススタイルは変わらない。僕がやりたかったビジネススタイルに、結局は一歩一歩近づいているのだと思います。

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