2012年に起こったこと。不惑の前の大変革。(1)

僕の故郷はとやまだけれど、こっちの「とやま」も、もう故郷化してるんだよな。通ってたの20年前だし。
 気がつくと2012年もはや年末。あっという間に一年が終わってしまいます。
 クリスマスが終わった直後に、すぐ年末の空気に切り替わる、この12/24~12/25の世の中の(特に商店街関連の)劇的変化のすごさは毎年驚愕しています。昨日まで赤い服着てシャンパンとかケーキとか売ってたのに、次の日には店舗に並べる商材一斉にひっくり返しておせちとか福引とか大掃除道具とかになってるんだよ。陳列って一瞬で変えられるんだと、毎年この時期に思います。そして雰囲気や情操といったものも、一日あれば劇的に変化させられるんだ、と。
 で、その情操。
 僕はこの一年、あまりにも早く過ぎたと感じると同時に、これまでの価値観を大きく揺るがす、個人的には「震」が起きた一年でありました。2012年と云う一年そのものがゆっくりと地殻変動を起こすような。そろそろ不惑が目の前に見えてきたというのに、改めて惑う感じ。
 それはともあれ、この一年におきたことを、いくつかまとめておきたいと思います。個人的な事象ばかりで読んでる人はつまらないと思いますが、今回から数回続けては、僕自身の備忘録として。
1・曳山を曳いた。夢が叶った。
曳山
 まず何を差し置いてもこれを外す事はできない。自分にとっての一大プロジェクト、一大夢が叶った、というのはとても素晴らしい体験でした。
 Links to 長年の夢
 これは、努力の末に叶う、とか、綿密な計画の上に達成した、ということじゃないところに意味があるのです。資格試験や努力の上の賞ということでなく、「全てがご縁として偶然に成り立って達成したもの、そしてそこに自分のこれまでの人格的な対応が重なったもの」というところに意味があるのです。
 通常、夢といえば、何か努力をする→達成する。ということで叶うことが多いと思います。プロ野球選手になるもそうだし、漫画家になるでもいいですし。
 でも僕は曳山を曳くための努力なんてものをしたことが無い(そもそもそんな努力はした人いない)(曳く事が決まってからは筋トレしたけど)ですし、努力する方向性すら見出せなかったけど、それでも僕にとっては夢だったのです。うーん、この辺のニュアンス、どう伝えればいいかなぁ。
 でも、そこが大事。「人間、努力なんて1割も差がつかないし、夢に近づかない。大事なのはご縁と恩」という僕のポリシーを真っ向から肯定してくれる夢の達成っぷりだった事が大事なのです。
 自分自身のご縁、周りの皆様への感謝、そして地縁、嗚呼僕は富山県とはどうしても切り離せない何かを腹の中に持ってしまっているんだなぁ、ということを感じた、「2012年10大ニュース」の一番目になるのです。(いつから10大ニュースになったのだ)
 2・本当に良く寝た。
 参考 Links to 一日中、川を眺めていて気がついた5つのこと。
 お前は何を言っているのだこれのどこがニュースなのだ、と言われそうですが、今年に関していえば、僕は過去最大級に睡眠を貪ったと思いますし、同世代の中でもトップ5%に入るほどの睡眠を取ったと尾思ってます。ほら、僕の世代って今働き盛りですから。
 もちろんそれは身体の状態ゆえにそうせざるを得なかったの理由があるのですが、それにしても一日18時間近く寝ることを3ヶ月以上続けて、それ以降も10時間近い睡眠を取り続けていると、世の中がいろいろ変わって見えてくるものなんですよ。ええ、これは大きな価値観変動でした。
 人間いくらでも眠れる。そして生きていける。
 今年は睡眠薬なるものを使うことにもなったのですが、睡眠というだけでなく、横になって屍になったまま時間を過ごすという事、これできるものなんですねー。20代の自分に教えてあげたかったわ。ワーカホリックだった20代とのギャップにおどろくと共に、「寝ててもいいのである。起きてて努力する事がエライ訳じゃない。」という自己肯定感を改めて自覚する事ができました。
 ・・・さっきから努力否定の怠惰礼賛みたいですが、うん、まあ、そのまま生きてる事の有難さと重要性を感じたという意味では僕はこの世の中の、特に仕事をしている人間の中ではソッチ向きに若干舵を切ったといってもいいでしょう。そのままでいいのである。やりたいときにやりたいだけ努力すればいいのである。そしてアホみたいに努力するときって強制されてじゃなく、出来ちゃうものなのである。
 話がそれた。寝てた話。
 うん、本当に良く寝た。かみさんが呆れるくらい。
 3・いろんな人に会った
 今年前半は時間が豊穣にあった(寝てたが)。そのために、様々な人に会うことができた。いろんな人と、利害を抜きにして、ゆっくり語ること。自分の周りでは様々な人が、様々なナニワイをしながら、生きている事、それぞれに幸せや悩みを抱えながら生きている事。自分自身が人生から途中下車をして、ちょっとベンチに座りながらそういった人々とお話をすると、とてもこれまでは見えてこなかった事が見えてくるのですよね。これも、今年一年の中の、とても有難かった側面でした。
 ・・・と並べると、確かにイベントごとが色々あったというよりは、今年一年ゆっくりと変革していった、些細な事の積み重ねが僕を変えていった気がします。
 改めて、明日以降も少し深彫りして書いてみようと思います。これだけみると大変革というタイトルが仰々しく見えますが、この先大きく変革してる事が自分でも自覚できるのですよ。

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