中年進行中中国語学習中

毎日中国語を勉強しているわけです。
一日に1~2時間は机に向かって学習を続けています。
のみならず、今はiPhone、iPadなど様々な学習機器が揃っており、それこそ電車の中でも会社の休憩時間でも、いつでも勉強が出来る体制が整っています。後はやるかやらないかの選択のみ。いつやるの?今でしょ!もう言い訳の出来ない社会です。
で、ふと思った事。
正直言いまして、僕は机に向かっての勉強と言うものがこれが本当に苦手でして、若い頃から本当に根気も体力も続かず、机に向かっては絵を描いたり小説を書いたりはしたものの、何かを学習する、ということが出来ない人間でございました。過去形じゃなく、今もなんだが。
こうやってブログを書くのはどれだけでも出来るし「俺の話を聞け」スタイルで延々と語り続けることは全然苦じゃありません。アウトプットはいいの、僕の中にあるグツグツと煮えたぎった俺汁を外部に迸らせるのはむしろ快感であり何も苦労しないのです。
だけど、何かをインプットする、熟慮する、脳内のPDCAサイクルを回す、基礎知識を自由に出し入れできる状態にする、ということに関しては本当に苦手であり、良くお前大学なんて行けたな、と今にして真剣に思うわけです。
因みに最近、我が出身高校の偏差値を見聞きする機会がございまして、ちょっと覗いてみたところ我らが高岡第一高校、偏差値39でございました。そして、僕はその中で真面目に試験を受けて真剣に解答して最下位を取るという偉業を成し遂げつつ卒業したのです。いわゆる学業的な意味での偏差値は多分30台前半じゃなかろうか。
そんな実績を元に自信を深めるくらい、僕は、本当に、頭が、悪い。
もっと正確に言うならば、学習というものに対して、不向きであり、方法論を知らず、また努力していない。
ひるがえって、うちのかみさんは非常に僕からすると奇異の目で見ることが出来るくらいに学習態度、学習方法というものを若い頃に身につけており、毎日しきりに感心するばかりなのであります。
とにかく、反復。日々淡々と。身体にしみこむまで何度も繰り返し。
その行為に対して、何にもストレスを感じて無いんですよね。
これ、僕が全く苦手だった事です。だって一通りやりゃいいじゃん。多分明日も同じ事できるよ(できなくなってるものなのだが)。今日答え覚えて満点取れたら明日も取れるよ(取れなくなってます)。
僕は如何にずるくパターン化、ルーチン化して早く学習時間を切り上げるかばかり考えて生活していたのですが、その間、うちのかみさんはずっと、ドリルを解き、もう一度解き、再度解き、問題文と回答が完全に頭に入りきるまで机を離れない、という所業をしていたんですね。
今、この年になって、うちのかみさんの勉強方法が、如何に泥臭く非効率に見えても、実際は最も効率的な学び方だったのか、思い知りました。
まず、中国語、やってみて、どこから取り付けばいいか解らない。まず聞く、浴びるように聞く。そして単語覚える、浴びるように覚える。そして文章を書き取る。聞いて書き取る。ひたすら書き取る。
若い頃だと「そんな勉強方法しても役に立たないよ」と嘯いて、もっと効率的な教え方を標榜する参考書探しに熱中していたものですが、今は、本当に改めて思う。ひたすら地道に書き取り(聞き取り)を馬鹿みたいに10回繰り返し、20回繰り返しを続けていたほうがよっぽど身に就く。
これというのも、かみさんが隣で英語を勉強しているのを見て、思ったんですよね。日々、同じ事を繰り返してる。毎日毎日同じ事をしてる。なのに、少しづつ少しづつ、確実に彼女の何かの実力は上がり続けているのです。これを隣で見てたとき、貞子が這い出てくるような感触を僕は覚えました。じわりじわりと、ぞくぞくと力が少しづつ増えているかみさん。基本的なスキルと言うものはこうやって身につけるのか、と、その時初めて僕は学習の方法論というものを理解しました。(スキルでなく学術、研究になると又方法論は違うのでしょうが)
今は、かみさんのスピード感(ものすごくのろい)、一つ一つの丁寧な回答(ものすごく細かい)、毎日必ず同じ事をやる(ものすごくイラつくけど我慢)、を実際に目で体験しながら、「それで実績が出てる人がいるのだから」と自らもその勉強方法にて頑張っています。
我が家では、これを「おばあちゃんメソッド」と読んでます。
おばあちゃんメソッド
・スゲーゆっくり
・パッと見、スゲー非効率
・しかし確実に仕事をこなす
・超シングルタスク
・ゆっくりだが全部終わるまで止まらない
・何かあるとすぐに立ち上がり世話をやく
・実はスゲー仕事してるのだが、一番暇なのもおばあちゃん。
これをベースにした勉強法、今は結構自分でも型を作って頑張ってます。
おかげさまでほぼ同時刻に帰って、時間の取れる職業に居ますので、今の間に、次のステップの力を身につけておきます。これまで避けて通ってきた語学、何とかものにしてみます。他の人たちより10年くらい遅いけど。これもまたご縁。

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