中国語教育という仕事の中で

大学の同期仲間と、新宿で飲む。
まず第一に「輔は大丈夫か」と心配されていた事を打ち明けられた(カツラの事が一通り話された後で)。
メディアやコンテンツ事業・クリエイティブの未来を志向してこの会社に転職してきた僕が、その場所を離れてしまい、別の事業(今は語学教育)に異動して勤しんでいる事にクサっていないか、と心配してくれていたのだ(心配なんかしてねえ、遠くで旗振ってるだけだ。とsakeは嘯いてくれていたけれど)。
結論から言うと、僕は全くクサッてないし、FacebookでもTwitterでもグダグダと今日も中国語明日も中国語と叫んでいる様に、この年になっても新しい世界に飛び込めた事に感謝し、その中を(衰えた体力ながらに)楽しんで泳ぎまくっている。今までには知りえなかった新しい顧客の世界を見知り、満足を考え、企画し、収益構造を常に最良にするべく努力する。教育や事業展開のみならず、自分自身がその商材そのものを味わい、魅力として感じ取り、自分の中に吸収しようとしている(その場にある商材を全て理解し吸収しようとするのは僕の癖です)。ついに今週末はHSK(漢語水平考試)2級と3級の試験だ。ああ勉強しなければ。
プラス思考、と言われたが、そういうわけじゃない。楽しいものは楽しいと思う。嫌なものは極力近寄らない。そうしてわがままに生きてきたら、また楽しいものに出会った、というだけのことだ。それが今度は語学事業であったとしても、何ら不思議は無い。そもそも13年前に起業したときも本業は教育事業だったわけだから、軸は何にも変わっていない。語学、というのは意外だったけれども。大学時代苦しめられすぎて、一年留年する羽目にまでなった「語学」。一生逃げ続ける事は、どうも出来ないらしい。
そして、中国、アジアは本当に、今、熱い。いかにドメスティックに生きてきたか、この年になってショックを受けている。クリエイティブに限定した話でも、熱い話は沢山ある。例えば、中国版Twitterにはフォロワー4000万なんて人がざらにいて、少し発信しただけでも日本のTwitterより見知らぬ人からの反応がアクティブでポジティブだし、新しい企画提案にもどんどんリアクションが期待できる(英語140字の制限が、中国語だと400字位の情報量を持っていて、深慮もつぶやき易いのだ)。中国の動画サイト「土豆」や「优酷」を見ていけば、映像周辺機器だって、新しい表現手法だって、まだ日本にトランスレートされて無いだけで、中国の中でどんどん生み出されている。日本が先端に居ると思っていたら、大間違いだったんだと、改めて気がつかされた。いや、仮に未だ日本が先端に居たとしても、この人数と教育機関とメディアリテラシーがあれば、中国、そしてアジアはあっという間に日本を超える。母集団の数があまりにも違いすぎる。
そんなことに気がつくことができたもの、今、僕がこの場所に「偶然」来る事になったから、だ。愚鈍でドメスティックな僕は、こういう機会でも無いと、世界に目を向ける事は出来なかったと思う。
そうやって考えると、今、僕がこの場所でこの仕事をしている事が、振り返ってみると、更なるステップに引き上げてくれる大事なターニングポイントに居るということに気がつかされるのだ。それも、僕の望んだコンテンツ事業や教育事業、クリエイティブという道を広げる、これまでのポートフォリオを活かしつつ拡大する方向で。
本当に、何が自分に幸いするかわからない。
今自分がやっている事に全力を尽くして、全てを吸収して、感謝して、実績と収益にする。それだけです。
僕は元気です。また、飲みましょう。

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