映像系の徒然三連

記事3つ分なので長いです。ご容赦を。
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1・才能の差
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最近、僕の経験を認めてくれて、いろいろ制作を共にしてくれる仲間が増えてきました。その中で、アニメーションの編集やアプリタイトルの作成など、僕自身も幅の広がるクリエイティブを任されはじめました。アニメに関しては全くのど素人ながらも、これまでの数少ない映像編集経験を活かして、我ながら(マダマダですが)満足のいく作品を作れたかな、この世界でも少しはやっていけるのかもしれないな、と少し達成感を感じていました。
 その夜、僕と一緒によく映像現場を共にする監督から、先日撮影したミュージックPVのオフライン(仮編集)が届きました。
・・・なんだこの才能の差は。
持ってる引き出し、細部へのこだわり、映像への愛、何から何まで違いすぎる。自分も撮影現場をご一緒した作品だけに「自分ならどう編集するか」というイメージも持っていたのですが、その完成イメージをはるかに凌駕するクオリティ。
やっぱり、天才なのだ。僕の作る映像やタイトルなんて、まだまだなのだ。僕の達成感は見事にへし折られたのでした。思い出すのは08年12月8日。友人の披露宴ダブルブッキングの日。昼の披露宴では僕の作った映像が好評を得て、達成感をもって乗り込んだ横浜の披露宴では、この監督の作品に思いっきり鼻をへし折られたのでした。
悔しいけど、心地いい。まだまだ頑張らねば。
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2・制作進行
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僕は映像を作る中で、様々思うところがあって、何にもまして「段取り」を重要視しています。何をするべきかがクリアで、正解を常に共有できて、スムーズに進むものは、細部に魂を込めることが出来る。自分に余裕が無い時は、集中力よりやっつけになる性質が自分にあることを踏まえての処世術。とはいえ、進行はなかなか思うように行かないのも世の常。自分自身も解らなくなりドツボ・混乱・パニックになることもあるわけです。
 その中、僕の制作サポートをしてくれている我が嫁が。
 全ての素材を頭から整理して台本を全て打ち直し、どこにどの素材が当てはまるのか、何が足りていて何が足りないのか、どの素材に難が有るのか、全てを紙に落としこんで一覧表、そして作業手順を仕上げてくれていました。
 ・・・なんだこの制作進行スキルは。
 一応、僕は新卒時代に「アシスタントプロデューサー」として三年、制作進行のイロハを学んできたはずです。でも、そんなレベルを一切凌駕したすさまじい段取り力。彼方が神か。いや本当に、ご信託レベルで、言うとおりに作業を進めたらあっという間に頭も制作物もクリアに。
改めて、制作進行は専門職です。そしてココにも才能の差が。僕はこの人のサポートと庇護を受けて生きていく事にします。
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3・萎縮
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1と2に絡みながらも、全然別の話で。
同様に自分自身がとてもプレッシャーを感じる依頼物がありました。引き受けたにも関わらずどうしてもその量と緻密さに恐れおののき、手が鈍り、ネガティブに後ろ向きになる自分がいました。変更や修正を怖がり、納期に間に合わないかも、という恐怖に捕らわれる珍しい状態。
ここでも嫁が
「貴方はなにをびびってるのだ!」と一喝。
「だれも貴方に正確精密なものなんか求めてない。この件、貴方の責任なんてどこにも無いんだから、彼方がのびのび作らなくてどうするの!何を頼まれてるつもりなの!」
「命がとられるわけでもないでしょ。弱弱しいクリエイティブなんざやめちまえ!」「出来ない事を訴えても聞く相手じゃないんだから、解らんものは解らん、でそのまま突き進みなさい」と相当に怒られました。
本件、気弱にネガティブ発言する自分よりも「もっと楽しもうぜ!」とのたまう悪友Katyが言ってることが正しい(ああ、名前出しちゃった)、と嫁に断言されてしまいました。
そして話は戻って監督の才能と嫁の段取り力。側にはたくさんの味方がいるのです。僕はまだまだ頑張らねばならない。まだまだヒヨッコの僕は、やるしかないのです。

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