クーデターの政治学―政治の天才の国タイ (中公新書)

92年、僕はもちろん生きていた。あの頃、僕はタイに気持ちを向けたことがあっただろうか。89〜92年の東ヨーロッパ(チャウシェスク政権含む)、中東、様々な現実があの頃には詰まっていたし、今もそれほど変わらない密度で、世界は熱を帯びている。

(以下引用)
民主主義が続くと、大衆が無制限に自分たちの要求を押し通す結果、無政府状態になってしまう。その混乱を収拾するために独裁者が現れる。独裁制はやがて君主制になる。王政が続くと、その権力はやがて貴族に、ついで権勢家、資産家に分散されていき、やがては民主主義となり、それがまた無政府状態に堕していくーという循環である。
(引用終わり)

4000年くらい前からずっとこのまんまやないかーい。この愛おしき人間社会。そして今も、その連続時間の中で僕たちは生きているのだ。この世界を愛してやまないのだ。

岡崎 久彦, 横田 順子, 藤井 昭彦 中央公論社 (1993-09)
MEDIAMARKER.NET

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください