現代思想史入門 (ちくま新書)

なんで今更現代思想史やねん、というなかれ。
僕はこの本を「スゴ本」で知ったのだが、その書評の通り、想像つかない切り口からの俯瞰視点が面白い。歴史順、影響順ではなく、あくまで精神・生命・歴史・情報・そして暴力(!)といった区分けで淡々と描かれている。
一つの物語として読んでいくことも可能で、西田幾多郎〜文化人類学〜デリダ〜ハイデッガー…からのマルクス主義とルネサンスといった縦横無尽の八艘飛び。まるで、山下洋輔の「ドバラダ門」を読んだ時のような時間混乱感覚にある種の陶酔を覚えるのです。

船木 亨 筑摩書房 (2016-04-05) 価格:1,404円
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