祭りの後

毎年熱狂冷めやらぬ中、この時期の僕のSNSは祭り一色になります。
それも仕方ない。僕の頭の中が祭り一色なのだから。許してほしいとは言わない。
許されなくても止まらない。
なので、この投稿を持って、祭りの話は終わり。
明日からは、再び映像作家「彌榮制作の総代」として、デジタルクリエイティブに専念してまいります。
その前に、3つ、話をさせてほしい。
とても嬉しかったことが、3つもあったのです。

その1
今年は一世一代の大役を引き受けて、緊張の中で臨みました。
どうしたって湊町にも伏木にも住んでる人間ではない、いわば他所者。
その僕をこんなにも手厚く受け入れてくれていることに、心から感謝するのです。
運動神経と観察眼、そしてとっさの判断力。男性的肉体の粋を尽くしたこの祭において、その何も持っていない鈍臭い僕。ちょっと歩くだけですぐ山車に轢かれそうになる危うい僕。さぞや周囲にハラハラさせまくっていることと思います。みんな、僕のことを子供のように手厚く振舞っていることを、僕も気がついているのです。
それでもなお、僕を受け入れてくれて、包んでくれる湊町の皆様。本当に、ありがとうございます。
僕にしかできないことがあるならば、それを以って山車に貢献していきます。(本当はね、舵取りも拍子木もやりたいんだよ。山車の全てを知りたいんだよ。でも、そのためには僕自身が徹底肉体改造と周囲を見る目と運動神経の全交換が必要なんだ)

 

 

その2
禁を犯してやってしまったことなのだけど。
本来、法被は本人しか袖を通してはならないものです。特に役員の法被は。
副総代の法被をクリーニングするために持ち帰り、実家に一泊する際に、
僕は伏木生まれの母に、副総代の法被に袖を通してもらいました。
…僕は少しでも親孝行をできたでしょうか。僕はお母さんの生まれ故郷に錦を飾れましたでしょうか。もちろん、親孝行を押し付けるわけでもなく、僕が好きで、僕が自由にやっていることなのですが。
実家を飛び出して、孫の顔すら見せられず、好き放題生きて迷惑ばかりかけてる放蕩長男。こんな親不孝ものの僕ができる、精一杯の感謝です。

 

 

その3
なんと、僕の映像学校の教え子が、完全プライベートでこっそりと、はるばる神奈川から富山まで飛行機に乗って祭りを見にきてくれました。
そりゃ確かに、授業の端々でぽろっとお祭りの素晴らしさは語ってたさ。クラスによってはエクスプレッション使って蝶々の羽ばたきをMath.sin(time*3)*90とか数式で動かす授業とかやってたさ。
だからって、本当に見にきてくれるなんて。本当にプライベートで身銭を切ってきてくれるなんて。
BYNDとけんかやま。僕の宝物両方を知る稀有な存在がいてくれることがどれほどまで嬉しいことか。
しかもあまつさえ、1日写真をたくさん撮ってくれました。そのどれもに心がこもっています。

本当に、お疲れ様でした。来年も頑張るぞ。
来年も曳けるように、1日1日を誠実に

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