テッセンになるな

「太客を作らない」

いわゆる太っ腹な客、大口顧客。
僕はこれを作りません。ええ、戦略的に、です。
(誰もなってくれないとか言うな)

太いパイプになりそうな、有難い方がいらっしゃったら、その方を大事にしつつ、急いで他の顧客を広げます。僕の基準として、「売上10%以上を一社で占めるようになったら危険信号」と踏んでいます。

これ、めちゃくちゃ大変です。死にそうなくらい忙しくなります。でも、これは僕的に死守したいポイントなのです。

なにゆえか。
単純です。「すがり」になりたくないからです。
捨てられたら困る。
言いなりにならないと困る。
ごま擦っておかないと来月の売上が困る。

こういう状況を避けておきたいと切に切に思っているのです。

だって、お客さんが無理を要求してきた時に、言いなりにならないと自分の生活が危うくなるとか、それサラリーマン時代の苦渋となんも変わらないじゃないか。それが嫌で独立したのに。

立場が変わったから大丈夫な訳でなく「すがり」にならない様に、フェアである様にいつも意識していないといけないと思うわけです。

これを意識したのは、実は前職の時でした。
上場企業は、一社との取引が売上の25%を占めると危険信号だそうです。株主が嫌がるそうです。
曰く「経営リスクが大きい」と。

上場企業に適合するそのリスク、個人事業主でも全く同じじゃなかろうか。

うちの祖父の言葉。
「テッセンになるな」

テッセン、すなわちクレマチス。
花としては綺麗だが、他の植物に絡んで成長しないと、自立することのできないツタの植物。

自分で立て、と。

サラリーマンじゃ無いから、自立している訳じゃ無い。
小さなお得意先にたくさんご贔屓頂いて、筋の通らないところと喧嘩してでも、自分の筋を曲げなくとも、明日の生活がちゃんとしている、そう言う姿を「自立」と言うのです。

以下引用


僕の知り合いの経営者は、大金をくれるクライアントとは、あえて仕事をしないと決めています。なぜなら、そちらに時間を取られ、いざそのクライアントとの付き合いが終わってしまえば、一気に会社が傾いてしまうからです。つまり、依存することがわかっているし、長期的にどんどん下請けのようになってしまうことが見えているから、「じゃあ、初めから付き合わない」という選択を取っているんですよね。

独立8年目。僕は自立していられるだろうか。
いや、まだまだなんだよなぁ…
いろんな方に助けられて生きてます。生まれてすみません生きててすみません神出鬼没の略

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