Human System(古い・・・古すぎる)

 御大の日記を受け、おいらもちょっと尻assモード。


 おいらも一昔前、システムなんちゅう訳のわからないものの制作に携わっていたわけ。しかしながら御大のように世界的に有名な会社の有名なシステムでみんなが使っているようなものではなく、「バーチャルなんじゃらシステム」とか「アミューズメントロボットなんじゃらシステム」とか「モザイクが透けて見えるなんじゃらシステム(嘘)」とか「普通のビデオが3Dに見えるなんじゃらシステム(本当)」とかはてにはこんなものまでを取り扱っていたわけだ。


 こんなもん誰が買うのだ?と思うかもしれないが、ようは博物館とか子供科学館とかが囃子モノとして購入するわけなのよ。それもとんでもない金額で。


 おまけに企画から営業から制作、メンテナンスまで一人で引き受けちゃったりするからさあ大変。普通の会社ならそれぞれ部署に分かれて専門のエキスパートが役割を受け持つのだが、そんな人数いなかったし。下請けに出すとお金なくなるし。と言うわけで、制作のプロではなく、さらには大学在学中にはシステムどころかパソコンにも触ったことのない超ドシロウトが、営業と制作の片手間に作ってしまうのだ。それで数百万から数千万の金を動かすのってどうよ。結果、無知識無教養短時間で作るから、高校生の学芸会の作品のような芸術的システムができあがるのだ。おまけに客先に納品するときにさえ、シリアルポートに100V突っ込んで火を吹かせるとか、現場でバイオスをふっとばすとか、日常茶飯事に行うわけだ。それでも頭を下げたら許される環境だった。客先もよく分かってないもので、「まあ、そんなもんでしょ」といって五時になるとさっさと帰宅してしまうのである。ああ公務員って。

 それ以前にWIndows95にテキストエディタで書いたプログラムを乗っけただけのシステム(まがい)を一千万近くで売りつける事が出来たこと自体が不思議である。販売先のほとんどは公共団体であったが、そのとき初めて、「ああ、税金はこうやって無駄遣いされるのだ」と身をもって体感した。まあ、公共団体以外にも○報堂とかも買ってたけどね。おまえらそれでよく大きな会社になれたな。素人で作れるシステムに数千万払ってることにはやく気づけよ。 


さらに御大と違うところは「納期を守らねばならない」という不文律がどっか壊れていたところだ。本来仕事と言うものは納期があって、それを遅れると首を差し出しても許されなかったりするものなのだが、はじめから「まあ、この日が納期だと、クライアントはこの日までなら遅れても許してくれるな。」という暗黙の了解がこちらにもクライアントにも、そのまた上のクライアントにも、さらには下請けにもあったりするから大変なのだ。
おいらの携わっていたモノはナマモノではなかったので、未だに5年や6年平気で使うことを前提にしている。本当にそれでいいのか?


ようはシステムを作り量産体制に入るのではなく、ワンアンドオンリーの機械をガレージ製作しているので、「なんか変な動作したらまた持って返って直せばいいじゃん。」くらいで作っていたのである。


 でもまあ、こんなのとかこんなのを作ってきて、子供たちがきゃいきゃい言いながら楽しんで遊んでくれるのを間近で見てると、嬉しくなるものなのね。モノつくり、システム作り(たとえエセでも)って結構楽しいわ。そうして「ああ、システムうんぬんは知識で作るものでなく、愛情とか気合で作るものなのだ。」と勝手に自分に言い聞かせることに成功し、またエセシステム製作者が誕生するのである。

 おまけに「ろくでもないシステムが出来上がる」→「すぐ壊れる」→「メンテナンス、修理に狩り出される」→「お互いいいかげんなもので、保証書なんちゅうモノも取り交わしてない」→「しかも先方は国元で、数十万単位の金なら工面がつく」→「おいらは金を取る」


 という、これまたろくでもない金の稼ぎ方を未だにやっておる。ああこれって絶対にやくざだな。


同じシステム制作に携わりながら(一緒にされたくないだろうが)光の世界と闇の世界ではこんなにも違うのである。一緒なのは忙しいところだけ。



題名つけるのめんどくさくなってきた

最近春のよーきにぼけーとしているX-10ですどーもこんにちは。

ああなんかもう春ですねえぶつぶつ。



ごめんなさいそっとしておいてくださいでもちょっとは話しかけたりしてみてください大丈夫ですよ噛み付きゃしませんから。



なんてちょっと鬱を気取ってみたり。

春先になると変な人が多くなると言いますが、僕の知ってる限り一番変な人が最近おとなしいので今年の春はちょっと平和かな、と。