語りのみ

 ~昨日も飲んだ。そして今日も飲む~

  
 すばらしき名言。僕もこの通りの人生を驀進中です。
 昨日は久しぶりにあった仲間たちとスケート&酒。結局朝の三時頃までぐだぐだしてたな。スケートに関してはまた別項で書くとして(ネタとして取っておくのだ)、酒。そして「語り」。
 酒の呑み方にも何種類かあって、合コンやパーティーなんかの「はしゃぎ飲み(ゲームのみ)」、それに対抗するかのような、少人数での「語り呑み」その他に「兄弟仁義呑み」「口説き飲み」「一人呑み」「橋本聖子飲み」等々(最後のは違うが)、僕は大学時代高田馬場で学びました。

 それぞれの飲み方にやはり特徴と長所、短所があり、それぞれを使分けることが出来ればいいんだけど、人それぞれやはり個性があり、口説きがうまい奴もいれば、場を仕切ってどんな飲み会の席でも「はしゃぎ飲み」にしてしまえる奴もいるし(千代田区民の取締役、君のことだよ)、人それぞれ、持ち味はバラバラなんだよね。これからお酒デビューする人は、持ち味をうまく生かせる飲み方を勉強できればいいなあ、と思います。結局はその場に集まった人同士の個性で决まってしまうものなんだけど、それこそが飲み会の楽しさであり、人同士の核融合から面白い個性を引き出し合うのが最高の飲み会だね。酔っ払ってあっぱっぱになるだけなのは余りよくないよなあ。よくやっちゃうけど…。

 僕自身は一応基礎科目として全て勉強はしておいたんだけれど、中でも「語り呑み」と「兄弟仁義呑み」を専攻していたかな。
 説明するまでもないけど、語りのみっていうのはもっともスタンダードな飲み方で、4~5人の人の輪を作って誰かの話を聞いたり討論したりする飲み方ね。一番危なげない飲み方で、逆に合コンとかにはなかなか向かないんだけど、僕的個性としてはこの飲み方が一番性に会ってるなあ、と思う。おいら、どっちかっていうとはしゃげないしね。自分はタモリかみのもんたになった感じで「それであんた、その娘とはどーなってるの?」「そんな関係になっちゃ駄目でしょ。別れなさいよ。」なんて自分とは関係のないどーでもいいことに首を突っ込んでゴシップを手に入れてる。よう考えるとやな飲み方だな。
 でも、結局人ってやっぱり自分が話の主役になりたかったりするわけで、相手の話を聴いてあげるのが一番うれしかったりするんだよね。こっちが面白い話を作って盛り上げるより、相手の話を引き出そうとした方が喜ばれるし、こっちも気楽で楽しいわけだ。また、お互いの秘密を知り合う事でより親密になれたりするし、相手の語る事実そのものより、語ってる最中の視線の動き方、言葉の抑揚、ジェスチャーを見切って相手の語る事実の裏側へ入り込もうとしたりね。これがまた楽しいんだわ。お互いに酒の飲み方が真剣勝負になってくる。でも仕事で飲んでた時はいつもこんな感じだったなあ。お客さんの動き、話しぶりから本心を探ったりね。友逹との飲み会でもこんな事ばっかりやってると「怖い人」っていうレッテルが貼られちゃうけどね。

 しかし色気はないよな。この飲み方。昨日も結局、見目麗しい、二人の女性と合わせて三人で深夜まで語り合ったんだけど(いいだろ。)、どう話を進めてもおいらは「みのもんた」なんだな。(昨日に関しては口説く対象ではなかったんだけど。失礼)いかに相手の奥深くまでさぐりを入れても「いい友逹」路線をばく進するしかなくなってたりするからねえ。ちょっと男としては悲しいかな。
 というわけで、これからお酒の飲み方を勉強しようとする諸君。こういう風に寂しい事にならないように、科目を専攻するときはきちんと選ぼうね。
 1・はしゃぎ飲み
 2・語り呑み
 3・口説き飲み
 4・一人呑み
 5・兄弟仁義呑み
 まずはこの五つから科目を専攻する事になるかとは思うけれども、1の仕切り役になるには非常に高いエンターテイメント性を必要とします。酒を飲んでいないときから話題の中心になれるよう心がけないといけないですね。もちろん酒の強さも。もしどうしても目指すのであれば、良い先生を紹介します。2を専攻するなら同時に3を専攻しておかないと、僕みたい寂しいことになります。この2つ、似て非なるものだからね。4は勝手にやって下さい。どうも「人との繋がり」がテーマで酒のむもので、一人酒はようやらんのよ。ごめんね。5はちょっと異色な飲み方です。これだけを専攻してしまうと、薔薇色の道が待ってます。必ず2か3を同時専攻しましょう。この飲み方、「おう。」「ああ。」だけでお互い分かった気になって盃を交わす、という見た目には何がなんだかわからない世界が繰り広げられちゃったりするんですね。それはそれでまた楽しいのだが。

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