大人になるということ

 昔は良かった・・・。

 いきなりしみじみしてしまうが、今日はそんな思いに浸ってしまう。

 今日はようやっとプレステ2を購入しました。田舎は購買相手も少ないから、コンビニとかに陳列してるのね。わが実家、これでPC、ゲーム機合わせて実働20台突破。わあお、電脳家族。そのくせドリキャスだけは持ってない。プレステ3台(おいら用、弟用、母&妹用)も抱え込んでるのに。電磁波でやられるのは真っ先にこの家族だな。

 まあそんな事はどうでもいい。いや、どうでも良くないぞ。いつの間にかゲーム機やソフトをバカ買いするようになってからというもの「買って満足」というか、それほど夢を持ってゲーム機に向かう事がなくなってしまった気がする。

 今日だって友人と「そういえば、コンビニにプレステ2売っとったぜ。買いにいかんがか。」「そうやなあ。買ってくるかー。」となんとなく重い腰をあげ、でれでれと買いに行って、買ったらそれだけで「まあいいか。」という世界。数万の機械を買っておいて、何たる贅沢ものじゃ。日本の若者どもは腐れ果てとる。ぷんぷん。て、おいらの事だけど。

 その昔、初めてのゲーム機を購入するとき・・・小学校4年生の事だったと思うが。

 コロコロコミックを穴があくほど熟読し、ファミコンとぴゅう太Jrとスーパーカセットビジョンとアルカディアとどれにしようか真剣に1ヶ月間悩み、おもちゃ屋の前を通るたびに「トランペットが欲しい黒人の子供」になり、子供ながらの決断でぴゅう太Jrに決めたら、一緒に買うソフトは「Mr.Do」か「スーパーバイク」かでまた悩み(結局付随してきた「マリンアドベンチャー」一本に落ち着いたが)、買ってもらう当日はもう、朝からそわそわしまくっていた。ゲーム機を購入したショッピングセンター「サンエール」から家までゲーム機の箱を離さなかったなあ。家に着くとそっこーで梱包をびりびりにし、分からないながらも必死で配線をつなぎ、期待もしていなかったソフト「マリンアドベンチャー」を晩御飯も食べずに何度も何度も叱られるまでやり倒した記憶がある。

 ご存知の通りぴゅう太Jrはゲーム機のデファクトスタンダードになる気配がけつの毛ほども無く、あっという間(本当にあっという間だった)にニンテンドーの天下になった訳だが、しかしこの時おいらの判断が間違っていたとは思ってない。負け惜しみじゃなく。つうか、子供心に胸ときめかせて、自分の意志で決めたゲーム機なわけだ。この時ほど、感動と興奮に満ちた買い物は無かったぞ。「狙っていた彼女をモノにしたぞ」位の興奮だ。ぴゅう太自身のスペックがどれほどのものであれ、気合を込めてやりこなした分量では決してそれ以後のファミコン、スーファミ、プレステに負けてはいない。おいらにとって、ぴゅう太のゲームとお絵かきツールは、とてつもなく面白かった。ぴゅう太のソフト自身、客観的な目で冷静に判断するとそれほど「面白くない」ゲームばかりだったが、愛情と想像力でそれを補うことができた。ただのもぐら叩きの「ザウルスランド」も、なぜか音楽がアマリリスの「ボンブマン」も、風船小僧の「ドンパン」も、どっかの盗作?「モンスターハウス」も、全てが新鮮で感動的だった。愛情はスペックに勝る。いや、ほんとだよ。今日買ってきたプレステ2と比較すると、ぴゅう太の方が断然「楽しく」ゲームが出来た。ピンフと国士無双、ザクとZガンダム、小学生のちんことチョコボール向井のブツくらいスペックに差があるのに。

 うーむ、いつの間にこういう気持ちを失ってしまったのだろうか?大人になるとはこういう事なのかなあ、と26歳にして青い事を考えてしまいました。

 でもまあ、プレステ2は2なりにドラムマニアをやりまくっているので、それなりに愛情は感じているよ。あー足痛え。

 あ、後、ぴゅう太ソフト7番「ナイトフライト」は多分、いまやっても面白いと思うなあ。あれは名作だよ。ギャルズパニックと一緒だけど。

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