歯いてぇ。虫歯だ。
どこぞの誰かのように歯医者マニアではないが、歯医者に行ってきた。
「すいません。虫歯なんですが、ちょっと見てもらえますか。」
「はいよ。口開けて・・・レントゲン、撮ってみよっか。」
どきっ
歯医者さんの沈黙が怖い。
おいらは奥歯には相当嫌な思い出がある。三年ほど前、親知らずをノミとカナヅチで砕かれながら抜き取った経験があるため(しかも局部麻酔。全然効かねぇんでやんの。本当に拷問だったぞ。)、その後歯医者には全く近づけなかったのだ。
「あー。こりゃ虫歯じゃないね。歯が宙に浮いてます。神経が歯茎で腐ってます。ほら、見てよ。触ると動くから、つんつん。」
いてててて。
「ダメだね。これは。すごいなぁ。歯茎に空洞があるよ。つんつん。」
いたいいたいいたい。止めてってば。ねえ。お願いします。僕が悪かったです。
「まあ、直らないことはないね。この薬飲んで、また今度おいで。」
薬をもらって、今日は自宅で静養してました。ぐたー。