芸人人生

それこそこの映画はどうだこの機材はどうだこの写真がどうこうこの音楽は云々と、棒にも箸にもかからない話を開陳することでお駄賃を得て生きている自分も、たまにはそれを恥じらって消えてしまいたくなる時もある。

しかし同時に「喜んでいる人がいる限りは役に立ってる」んだから自分で自分のやっていることを「クソな仕事」か「素晴らしい仕事か」判断もしない。求められたらやる。誰からも求められなければそこまでだ。そもそもこの世に「クソな仕事」は断じてない。そのような汚い言葉は使わずに生きていきたい。

役に立たなくなったら全ての事務所も自宅も機材も売り飛ばそう。そこで執着して「金稼がな」とか「寄らば大樹の陰」「誰か僕に毎月の保証を」とは口が裂けても言いたくない。

役に立った分だけ、報酬を頂く。

ちと、ね。20%くらいはおまけもらったりはするけどさ。「1円でも多くもぎ取ろう」とする根性、嫌いなのよ。

それこそ、好きな時にピアノ弾いてベース弾いてレコード聴いて本読んで写真撮りに出て美術館行って旅行行って映像作って小説書いてVJやって登壇してラジオで喋って素敵な方とディナーができて、それで皆様からありがとうと言われる生活、しかも健康体。人生のバチはいつ当たるのだろうか…まあ先にバチまみれ貯金があったとも言えるからな。好きに生きさせてもらうよ。

ようやく気がつき始めたけど、僕の人生もうそんなに長くない。やらなきゃ。曳山10回は曳かなきゃ。それだけでも満足だけど、今手元にあるおもちゃを使い倒すだけで、もう人生終わりそうだよ。個展やろうかな。文学賞応募しようかな。映画祭に出展しようかな。それとも…ふらっとトロントやアムステルダムに移住しようかな。

人生…まだまだ楽しいね。やりたいことも選択肢も多過ぎて、それを支える体力と時間がある。

大きくなったら何になろうかな。

優雅に生きます。

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