ハンカチを机の下で引き絞るような

 何も声高に「この世は悲しいものだ。残酷なものだ」なんて言わなくても、まあ有る程度、年相応に受け入れているし、その上で「まあ、楽しく生きさせてもらっていますよ、ええ、わはは。」と面を上げていかないと、自分の尊厳が崩れてしまうのですよ。
 でも、まあ、正直今は、悲しいね。悲しく、辛い。
 時には悲しさを感じる姿を吐露してもいいのかな、と。
 サイトでそんな姿を見せたところで、誰も得しないから、嬉かないんだけどね。
 これは大人になったのか、弱くなったのか、幼くなったのか、まあよくわからないけど、いいか。わはは。
 一気に寒くなったからかな?寂しさを感じ始めたのかもしれないね。何があった、とかでなく、環境の変化で気持ちって全然変わっちゃうものだしなぁ。自分の意思と関係なく、感情なんてまわりで影響されて決まるものだからね。
 理解されない悲しみや誤解される痛みなど、全て若いうちに経験してきたものばかりなのだけど、時々同じ箇所が痛みます。
 そんな今の気持ちには、坂本龍一の「千のナイフ」が心地よいです。

Larry Carlton 六本木ライブ

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 9月21日金曜の夜、たまにはかみさんとオメカシして六本木まで繰り出しました。
 【Larry Carlton Billboard Live】
 Link to Billboard
 ラリーカールトンと言えば、”Mr335″ ギブソンGS-335の世界一の名手です。
 僕はギターを全く弾かない、弾けない男ですが、彼のギターを生で聞きたくて聞きたくて聞きたくて仕方ありませんでした。今回初のチャンスです。

 大学時代フュージョンにはまっていたクセに、ラリーカールトン最大のヒット作にして名曲「Room335」をはじめて聞いたのは27歳になってからでした。遅いにも程があります。80年代インストを寵愛しておきながら何故か聞く機会が無かったんですよね。
 初めてRoom335を聞いたときの衝撃は今でも忘れられません。
こんなに洒落っ気に溢れ、歌心満ちる名曲がまだ存在していた事が信じられませんでした。ギターが歌う、とはこのことか、と未だ僕の中では最高のギターインスト曲No,1の座を保持しています。渡辺香津美/ハイラムブロック/パットメセニー/ルカサーと言った僕内ギタリスト神の上を行く絶対神でした。
29歳時の記事

 GS-335の名手と言っておきながら、この映像ではストラトを弾いてます。
 何弾いてもかっこいいですな。ちょっと音がギブソンより音が太く伸びてる感じがしますね。

 その「Room335」を聞く6年前、既に僕はカールトン信者になっていました。
 ラリーカールトンに惚れこんだのは、SteelyDan「Kid Charlemagne」のギターソロを聞いたときに思いっきりぶったまげたのがキッカケでした。
 唸る、吼える、滾る…どういう言葉が一番適切なのか解りませんが、音一つだけで「Kid Chalemagne~滅び行く英雄~」の世界観を表現しきっているその表現力におどろいたのを今でも覚えています。忘れない神楽坂えんぴつビルでの午後11時。誰も居なくなったオフィスで一人仕事中に流れてきたラジオの音。いまだに、僕の中でKid Charlemagneを超える世界観を持つ曲はありません。Room335とは約90度の対極に有る冷たさ、ストイシズム、硬質な突き放し方。心の支えは、常に「Kid Charlemagne」にあります。
 何より、「Kid charlemagne」がオープニングを飾るアルバム「The Royal Scam」がこのサイト名になっている事から、僕の偏愛ぶりをわかってもらえるかと思います。

 表現、の根底は技術だと考えています。
 もちろん、自分自身が満足する、楽しむための表現と言う意味ではそこにルールは無く、技術も何も関係なく思うがままに表現すればよいのですが、こと他者/受信者が居る場合、伝達には技術が必要になります。卓越した技術が表現を支え、その上で表現を行うというのが誰かに何かを伝える基本だと思います。
 ただとにかく思いをこめれば伝わるんだ、と言うのは嘘だと断言できます。そんなんだったら心底惚れれば誰とだってお付き合いできる世の中になっちゃうよ。現実には「思いが通じない」ことなんて沢山有るわけでさ。世に言う粘着質、ストーカー気質が日の目を見ないのはその辺に意識のズレが有るんじゃないかなぁ。
 話ずれました。この話もしたいのですが、長くなりそうなのでまた今度。

 ラリーカールトン、飄々と演奏をしてましたが、その一音一音の伸ばし方、ソロとの絡み方、手癖も含めた得意フレーズの重ね具合、どれをとってもやはり「恐ろしいほどの技術」を昇華させた上でのライトな演奏である事が見て取れ、ただ楽しんで聴ける演奏であった上にも恐ろしさがありました。

 こういうライブに行ったのは何年ぶりかな?2003年にRollingStonesを見に行って以来、4年ぶりだなぁ。全然音楽に触れてなかったんだな、ここ数年。改めて潤っていこうと思います。
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 更にミーハーな僕はその場でアルバムを買いサインをもらって握手してきました。ちょー緊張した。

 結論、Room335は今回演奏しませんでした。しょぼん。

Miss You

人生のパートナーと言えば、もちろんかみさんの事なのですが、それ以外にもいろんなパートナーが僕には必要です。ええ、一人で生活できないダメ人間ですので。
 幼稚園時代からはヒロポン、高校時代はかわはぎやこますけ一味、大学時代は40期達、社会人になってからは…数が多すぎて書ききれません。
 仕事の上でも、僕は様々な人たちに助けてもらって今まで生きながら得てきました。今ここに居るのも、皆周りの人たちのお陰でございます。なんか殊勝な事言ってるな。珍しく。
 以前一緒に働いていた仕事のパートナーが、新しい世界へと羽ばたくことになりました。
 そいつは、本当に充実していた1年半を徹底して付き合ってきた戦友です。以前一緒だった職場では机も隣同士。もう片側の仲間と、そしていつも叱ってくれたあの子、調子よく「どーもどーも」と周りをなごませていた彼、寡黙な重鎮、等等…みんな、いつも議論し、熱く語り、飲み、燃え上がっていた仲間の一人でした。
 そんな彼らのほとんどが、今は自らの求める世界で活躍を始めています。
 ついに彼女も新しい世界へ行くのか、と、嬉しい気持ちと、心細い気持ち、寂しい気持ちが入り混じってしまいます。
 戦友、とは本来おこがましく、僕からすると大先輩に当たる人なのですが、本当にお世話になり、そして本当に「パートナー」と呼べる人の一人でした。
 今は新しい仲間達と楽しく仕事をしているけど、皆さんとの一年半は、今でも闘う上での原風景になっているんですよ…JC君、nanaさん、OGURAMAさん、そして、まるこさん。本当に、ありがとう。
 みんな、大好きです。

祭りがGrooveで有るという証明

 唐突ですが9月10日は富山県西砺波郡福岡町第二区獅子方若連中「交進会」による獅子舞演舞の日でした。今年も帰れず失礼しました。15年間帰ってないけど、笛と太鼓、剣持から獅子頭の操り方まで全部覚えてますよ。
 で、そんな祭り馬鹿のまた戯言を今日もひとつ。
 僕は祭り馬鹿で有ると同時に、洋楽も非常に好きでして。
 特にアース・ウィンド&ファイアーなど、アフリカンリズムや土着のリズムには非常に敏感に反応するので有ります。
 で、祭りもね、太鼓や笛の音による祭囃子がとても好きなんですよ。
 この2点、実は僕の脳みその同じ部分を刺激するようでして。
 どちらもいわゆる「舞い・ダンスを基調とする躍らせるためのリズム」と言う意味で非常に近いものだと思うのですよ。
 そんなこんなで、僕が会社に出勤する際、頭の中で祭囃子の事を考えながらiPodでE,W&Fの曲を聴いていました。(考えている事が間違ってるとか言わないように)
 …あれ?アースのリズムと、けんかやまのリズムは、同じなのではないだろうか?
 そう、そうなのです。アースの曲「Let’s Groove」と、けんかやまの「山鹿流出陣太鼓」のリズムは、非常に似通っていると言う事に気がついたのです。
 そんなことに気がついて誰が得するのだ、と思われますが、僕が得します。嬉しいので。
 Links to 参考「山鹿流出陣太鼓」
 Links to “Let’s Groove”
 
 
 この二つが如何に同じグルーヴを奏でているか?
 その日、一目散に家に帰った僕は、PremiereやAuditionといった映像編集、音楽編集のソフトを駆使し、真剣にけんかやまとアースのマッシュアップに取り掛かりました。
 その結果、出来上がった「けんかやま」+「Let’s Groove」のマッシュアップ作品がこれです。
 ご覧ください!
…と言いたい所ですが、著作者人格権等の絡みにより、公表することができませぬ。聞きたい方は是非X-10までご連絡ください。
 和太鼓の上にベースラインが乗り、横笛とモーリスホワイトの歌声がハモる神秘的なGrooveをお聞かせします。
 こういう作品を作るために休日を潰す事を、僕は最高の楽しみとしております。大満足です。

September


ぱーでぃやー。せいどぅーゆーりーめんばー。
ぱーでぃやー。だんしんいんせぷてーんばー。
ぱーでぃやー。ねーばーわずざくらーうでぃでえー。
モーリス様とフィリップ様のファルセットに魅せられて進む月。セプテンバー。
 そっかー。もう9月なんだー。去年の今頃は、あんなことやったりあんな事やったりしてたなー、て、去年とあまり変わってないし。毎日楽しいし。忙しいし。幸せだし。
 ま、それはともあれ、本当に
My thought with you. Holding hands with your heart to see you.
Only blue talk and love, Remember the true love we share today.
でありますように。僕の周りのみんなも含めてね。
 とにかく、9月は良い月だ。過ごしやすいし、酒は美味いし。
 Happyにいきましょ。うん。
 素敵な月夜くらい、みんなの幸せを願ってみてもいいよね。
 Earth Wind & Fireの曲を聴きながら・・・。
原文:
Ba de ya- say do you remember
Ba de ya- dancin’ in September
Ba de ya- never was a cloudy day
  September/Earth Wind & Fire
今日は始業式だね。学校関連、その他夏休みだった人、頑張ってね。
 気がつけば「September年記」も8回目だ。
 今年はYoutubeをつけてみました。