千葉市憂愁

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 千葉の闇クリニック群こそが最先端であり、大量のテクニックが毎月のように更新されている。
 ここに来て一年になるが、ケイスはまだ電脳空間の夢を見、希望は夜ごとに薄れていく。”夜の街”でこれだけスピードをやり、あれだけ肩代わりし、危ない橋を渡ってきても、眠るときに見るのはマトリックス。無色の虚空に広がる、輝く論理の格子-。 
『ニューロマンサー/チバ・シティ・ブルース -ウィリアム・ギブスン』
 
 
 千葉に行ってきました。
 千葉に行く理由はいつもひとつ。今でもお世話になっている、前職の会社(映像制作)社長さんへの、恩義含めた挨拶です。
 ここの社長、普段は優しいし、別に何がどうというわけではないのだが実はX-10が最も恐れる人物です。社長は根が体育会系ヤンキーであり、その辺りが僕とはちょうど合うのだが(何故)、それゆえかこの人を怒らせることが何よりも怖い。ので、しっかり筋を通して半期ごとに挨拶に出向くのであります。
 それ以外でも、困ったとき、辛いときには何故かここに顔を出してしまいます。
 最近、ちょっとね。自信がなくなってると自分でも感じてますので。外面は相変わらず横暴ですが、実際はナイーブなのよ。うん、ナイーブなのよ。大事なことなので2回言いました。
 いつもの通り、深夜までの短くも長い酔いのひと時。
 「嵐はいつか過ぎるのだから、大人しく辛抱していれば道は開ける」
 「変態的な柔軟性を大事にすること」
 「甘えない、しぶとさと頑固さもそのままに」
 などなど、僕の何かを見透かしたような言葉の数々。それこそ電脳空間で僕が晒されているかのごとく。それにしても「お前の武器は変態なことだ」って、どう解釈すればいいのだ。
 いくつになっても、先輩は先輩であり、師匠は師匠なんだなぁ。肝に銘じます。
 いろいろと、自分の中で洗い流されたものがあります。鬱屈した感情がすっと消えるときの感触、素敵です。
 千葉の街は5年前と何も変わってませんでした。
 やっぱりねぇ、息詰まったときは信頼できる人と酌み交わすのが一番です。
 僕は自分の武器を、「信頼できる人が多いこと」だと思っています。僕自身が信頼できる人間かどうかは置いておいて。僕自身が人間好きなんです。
 その彼ら、彼女らが喜んでくれることは何か。
 大事な人たちが笑顔になることは何か。
 それを軸にしてモノを考えていきます。
 そして、僕は、知識のあるなし、金のあるなし、権力のあるなし、実績のあるなし、ではなく、品性の信じられる人を信頼していきます。今までも、これからも。この軸だけは絶対に曲げません。

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