よぐきたねし青森

青森に着きました。Welcome僕。よぐきたねし僕。

何気に、冬の東北は初めての経験です。

僕は北陸、富山の出身。
もちろん雪国育ちなので、それなりに冬の寒さや雪については経験を持っているつもりでいた。

その上で、新青森に降り立ったときに見た雪は衝撃的で。

この雪は、僕の知っている雪じゃない。
思てたんと違う。

なんというか、一言で言うと、軽い。そして軽い分だけ、積み重なった時の質量が大きくなる。僕の知る雪はもっとべたついていて、足にまとわりつくのだ。
一定以上の重さを持って振り落ちるのだ。

が、青森で初めて見た雪は、本当に初めて見る「舞い落ちる雪」だった。
そりゃね、たまたまそういう日だったのかもしれない。気象的に軽い雪が降る日だったのかもしれない。

としても、僕は18年間、こんな雪の日を一度たりとも経験したことはないし、足元に積もる雪の重さも、その中で歩く人々の雑踏も、それはもう明らかに富山で体感するものとは違っていて。

夜灯だってそうだ。あの舞い落ちる雪に似合うオレンジの常夜灯。あの色は富山の雪では綺麗じゃないのだ。誰かがきっと、青森の雪に合わせてデザインしているものに違いないのだ。そしてその光煇はあまりにも倒錯的で、初体験の人間には恐怖さえも感じるのだ。

きっと、青森には毎年この雪が降るに違いないのだ。

そして、想像力の稚拙な僕は、この雪を体感して初めて太宰の意味も「あー、情景はそういうことか」と納得するのです。

同じように、夏にねぶたが行われる理由も。雪国にとって、春と夏に行われる祭りには重大な意味を持つのです。が、ねぶたの持つ微妙なニュアンスも、少しだけ、ほんの少しだけ、理解したつもりになるのです。

そりゃもちろん津軽と南部で違うんだろうけどさ。さすがに青森ビギナーにはそこまでわからない。よぐきたねし僕。

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