オペラ「魔笛」

「おかんがハマってるオペラがあるんやけど、その題名が思い出せんのよ」
「ほな一緒に考えてあげるから、特徴を教えて特徴を」

「おかんが言うには、そのオペラのタイトルは『魔なんとか』らしい」
「…そらお前、魔王やないか?魔がつくオペラなんて魔王しか知らんわ。魔ルメンとか嫌やしな。その特徴は魔王に決まりやて」

「いやな、おかんが言うには、馬は出てこんで蛇が出てくるらしい」
「…そら魔王と違うかもしれへんなぁ。魔王は馬に乗って走りまくるからなぁ。むしろ馬が主人公みたいなもんやからな」

「あとな、おかんが言うにはそのオペラにはパパが出てくるらしい」
「魔王やないか!魔とお父さんが出てくるオペラなんてそんなに数あらへんやないか。」

「まだあって、おかんが言うには、そのオペラは割とラブストーリーらしい」
「そりゃ魔王ちゃうな。魔王は最初っから最後まで男性しか出て来んからな」

「でもな、おかんが言うには、そのオペラはパパ、パパって連呼して歌うらしい」
「そりゃ魔王や。父親のこと連呼するオペラなんて古今東西魔王以外あるかいな。どんなファザコンオペラや。ラブストーリーなのにパパパパ連呼するんかいな。えらい倒錯した世界観やな」

「まだあって、おかんが言うには、そのオペラは古代エジプトらしい」
「そりゃ魔王ちゃうな。魔王言うたらどこからどこを切り取ってもヨーロッパやからな。宮廷からデンマークから森からどこからどう切り取ってもザ・ヨーロッパ!な舞台ばっかりでできとるからな。というか古代エジプトとかいきなりトゥーランドットっぽくなって来たな」

「でもおかんいわく、そのオペラを作ったのはウォルフガングなんたら、言う人らしい」
「そりゃ魔王や。魔王作ったのはウォルフガング・フォン・ゲーテや。というかマイナーなところから突っ込んでくるな。魔王言うたら普通シューベルトが出て来て、作詞いうても普通ゲーテからでてくるやろ。なんでウォルフガングみたいなパブロ(略)ピカソの間みたいなところから突っ込んでくるねん」

いつまででも続いてオチがありませんが、
僕の所属するオペラ団体イ・カントーリにて、1月11日武蔵小金井宮地楽器ホールにて、モーツアルトの「魔笛」行います。僕ももちろん参加します。
2020年も音楽と酒の毎日を!皆様是非お越しください。

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◆オペラ集団I CANTORI 設立5周年記念・第10回本公演
モーツァルト作曲 『魔笛』
日本語訳詞(川崎市民オペラ版)上演
2020年1月11日(土)
開場13:30/開演14:00
@小金井宮地楽器ホール 大ホール(武蔵小金井駅)
【チケット: 3,500円(全席自由)】
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