辛いとは何か

ベッドから起き上がる、ただそれだけのことが、

「傷ついている人」にとって本当に大変な作業です。

それでも、

「朝起きて出勤するなんてあたりまえのことだ」

「人と同じことができないなら報酬がもらえないなんて当たり前のことだろう」

「甘えてるだけなんじゃないのか」

「労働とはそういうものだ」

なんていうのでしょうか。

この、21世紀に?

科学技術が、人を労働から解放しようと2000年以上かけて頑張ってきて結実しようとしているこの今にも、それを言うのか。

過去の偉大なる科学技術者たちに対する敬意はないのか。あるいは、想像力が足りないのか。

そんなに労働は尊いのか?

疲れ果てた体に鞭を打つほど尊いことなのか?

そして、あえて聴こう。

人の役に立ち、充足することはとても尊い。確かに、尊い。

この世はお互いに補完し合い、幸せをやりとりすることで成り立っている。よくわかる。

あえて聴こう。

お前が朝会社に行くことで、本当に世の中に価値を生み出しているんだな。

お前がもらえる報酬くらいは、価値を生み出しているんだな。

昨日も今日も明日も、価値を生み出せると胸を張って言えるんだな。

明日お前は、ベッドから起き上がれないくらいの心の傷を負う可能性だってあるはずなのに。

それでも、マシーンの様に会社に行くんだな。

ベッドから起き上がれないくらいの傷を負っている状態で、それでも立ち上がって職場に行って、職務を遂行することが、本当に尊いことなのか?

そして、役に立っているのか?

要するに何が言いたいかというと。

「眠い。起きたくない」

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