不肖X-10は大のAORフリークであり、いわゆるひとつの「オサレな曲」には非常に敏感に反応するのでありまする。
と言うわけで、今日は最近購入した新譜、我が愛しのフェイゲンさんのニューアルバム「Morph the cat」の話でも、と思っていたのですが、何を思ったか、いきなり往年のバンド「AirPlay」の「It will be alright」を聞いて、心打ち震えてしまいました。
すでに26年も前の同名アルバム「Airplay」は、AORファンの間では神のアルバムの一枚に数えられてる絶品です。我が家でも「Aja」や「NightFly」と等しく、神棚に祭り上げさせていただいております。
もう何十回も何百回も何千回も聴き倒したアルバムではあるのですが、それでもこの三曲目「It will be alright」を聴くと、若い頃に置いてきた心がなんだかしくしく痛みます。
うー、なんだろ。コテコテのバラードで、一直線まっすぐなド演歌AORなのに、こんなにキてしまう自分に青臭さを感じてしまう。
所帯を持って五年。そういえば、恋とか愛とかを声高に叫ぶ事が無くなって久しいなぁ、と曲を聴きながら思ってしまったり。
この前に、真剣に片思いをしたり、失恋したりしたのはいつ頃だろうか……うわぁお、13年近くも経ってしまってるのか。そりゃハゲる訳だ。うるさいだまれ。
そう、このシクシクする感覚は、乾ききってた自分に水分を与えられる感触だ。夏のコンクリートが音を立てて水を吸い込むように。
そこまで忙しいわけでもあるまいに。
水が与えられて初めて解る乾きもあるのでしょうか。