様々な人にお会いしてお話をする仕事をしてますと、私の略歴に興味を持たれる方が多いです。
「X-10さんはどういう経歴なんですか」
「変わってますね」
「なんでそんな狂ってるんですか」
「どういう生き方をしてきたんですか」
「苦労してますね」
「はげてますね」
変人を気取りたいとか若毛の至りとかそういうのではなく、あまり人には自慢できない半生なのですが、なんやら、そう、通常の人生から50cmほど空中に浮いた生き方をしているようです。自覚無いけど。そうらしい。
高校で半引篭り>ゲームオタク>浪人>大学入学>同棲>授業行かなくなる>留年>映像制作Pro>倒産>フリーで仕事>気づいたらニート>無職中に突然結婚>会社作る>かみさんと別居>会社潰す>大手企業>制作Pro>ベンチャー企業>フリーでも仕事受注>するのはまずいので、かみさんが社長になってみる、などというルートで人生を歩む人はそれほど多くはない様ですね。そりゃそうだ。今自分で書いてみても「人生無計画にもほどがある」と感じます。
それこそ僕の七転八倒な部分については6年ちかくリアルタイムにWebサイトに公開して恥をさらしているので、今更説明するまでも無いのですが、またそのうちまとめてみたいと思います。
こうなってしまった理由は「きちんと人生設計する」ことができず「興味のあることにしか集中できない」という僕のわがまま体質にあります。
どんなに意味の無いことであろうが、子供っぽいことであろうが、好きな事なら寝食忘れて没頭できる体質ですが、どんなにメリットがあろうが義務であろうが、キライなことには身体が拒否反応を示すのです(ex.語学、株、財務・経理、事務、定時通学、飲む打つ買う。)。タダのガキンチョです。
ごめんなさい嘘つきました。ご飯忘れても寝るのは忘れません。
映像もWebもネットワークシステムもディレクションもダーツも会社も洋楽もゲームも好きで研究したりみんなと遊んでたりしたら仕事が来たり会社入ったり会社作ったり壊したり人脈広がったりしてるだけで真面目に学んでやってるものってないんですよね。ええ、いい加減なんです。努力してないんです。苦労してないんです。
稀に辛い仕事に就いたときは一年で逃げ出しました。根性も無いんです。
自分の履歴を列挙すると「この人、苦労したんだねぇ」と自分の履歴に驚きますが、まあ、その、なんと言うか、好きな事やってるといろんな人が拾ってくれて、食い扶持を与えてくれて、必要なくなればまた捨てられて別のパトロンを探しに行ってた、と言う生き方ですので、あまり苦労した記憶無いんですね。ちゃんと就職活動したのデジぐらいだし。後は人づてで身柄を渡されてました。そのため「どっか誰か僕を必要としてくれる人がいるだろう、多分いるだろう、ご飯くれるだろう」と甘い考えで生きてきましたし、これからも生きていきます。ええ、人生甘いです。
別に「苦労しないで生きてるぜ僕才能あるぜ超すげぇマジすげぇ僕すげぇ」などと言うことでは微塵も無く、なんの才能が無くても助けられて生きている/生かされている、と言う気持ちでふらふら風来坊していると、このように人生が無計画になると言う駄目な見本です。
と言うわけで僕の半生は否定されました。あぁあ”!(逆ギレ)
こんな僕の人生の書は「浮浪雲」です(本当に)。