末期哀れは覚悟の上

ある芸人さんの訃報を聞いた。

ご冥福を祈ると共に、他人事では無いとも思う。

明日は我が身。どこにも属さず芸事で生きてる身として、この先の年齢になると、五十六十で思い悩むこともきっと出てくるのだろう。

若い才能はどんどん出てくる。特に僕みたいな、いわば「デジタル芸人」はあっという間に若手に駆逐されるだろう。

あれだけ慕われている方でさえこの世を去るほどに思い悩む可能性があるのなら、僕なんて塵芥だ。

今こそ、ありがたくも楽しく豊かな日々を送らせてもらっている。

けれども、それがいつまで続くかわからない。

明日転落することも、明日体が壊れることも、全員からそっぽを向かれることも覚悟しながら、生きるしか無いのだ。

しかしながら。

芸事独立のみでなくとも、雇われの立場であっても、経営者でも富豪でも、きっとこの「壮年の悩み」は変わらないんじゃ無いだろうか。

であれば、今この瞬間、思い煩うこともなく、仕事も人間関係も悩みなく、楽しい日々を過ごしている、僕は幸せなのかもしれない。

いつだって覚悟しながら、毎日楽しく生きるのだ。

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