祭りがGrooveで有るという証明

 唐突ですが9月10日は富山県西砺波郡福岡町第二区獅子方若連中「交進会」による獅子舞演舞の日でした。今年も帰れず失礼しました。15年間帰ってないけど、笛と太鼓、剣持から獅子頭の操り方まで全部覚えてますよ。
 で、そんな祭り馬鹿のまた戯言を今日もひとつ。
 僕は祭り馬鹿で有ると同時に、洋楽も非常に好きでして。
 特にアース・ウィンド&ファイアーなど、アフリカンリズムや土着のリズムには非常に敏感に反応するので有ります。
 で、祭りもね、太鼓や笛の音による祭囃子がとても好きなんですよ。
 この2点、実は僕の脳みその同じ部分を刺激するようでして。
 どちらもいわゆる「舞い・ダンスを基調とする躍らせるためのリズム」と言う意味で非常に近いものだと思うのですよ。
 そんなこんなで、僕が会社に出勤する際、頭の中で祭囃子の事を考えながらiPodでE,W&Fの曲を聴いていました。(考えている事が間違ってるとか言わないように)
 …あれ?アースのリズムと、けんかやまのリズムは、同じなのではないだろうか?
 そう、そうなのです。アースの曲「Let’s Groove」と、けんかやまの「山鹿流出陣太鼓」のリズムは、非常に似通っていると言う事に気がついたのです。
 そんなことに気がついて誰が得するのだ、と思われますが、僕が得します。嬉しいので。
 Links to 参考「山鹿流出陣太鼓」
 Links to “Let’s Groove”
 
 
 この二つが如何に同じグルーヴを奏でているか?
 その日、一目散に家に帰った僕は、PremiereやAuditionといった映像編集、音楽編集のソフトを駆使し、真剣にけんかやまとアースのマッシュアップに取り掛かりました。
 その結果、出来上がった「けんかやま」+「Let’s Groove」のマッシュアップ作品がこれです。
 ご覧ください!
…と言いたい所ですが、著作者人格権等の絡みにより、公表することができませぬ。聞きたい方は是非X-10までご連絡ください。
 和太鼓の上にベースラインが乗り、横笛とモーリスホワイトの歌声がハモる神秘的なGrooveをお聞かせします。
 こういう作品を作るために休日を潰す事を、僕は最高の楽しみとしております。大満足です。

伏木神社例大祭 喧嘩山車

少し間が空いてしまいましたね。
 その間に僕の尊敬するkamaさんがインド旅行から帰ってきたり僕は実家に戻ったり東京に戻ってきたりしてました。ええ、半月って短いけど、できることはたくさんあるんですね。
 そんなこんなで思い貯めた事をひたすら書き連ねます。
 【けんかやま】
 今年も行ってきました。日本一のお祭り「けんかやま」
けんかやまの動画(Youtube)
更に動画
 去年も暑く語ったし、今更今年語ることもほとんどありません。でも語る。語らせろ。僕にとっては5月15日が盆と正月とクリスマスを掛け合わせた最大の祝祭日なので、とにかくこの日は参加しないわけに行かないのです。
 とりあえず、どんな祭りなのかは、上記の記事と、僕のブログカテゴリ「祭」を見てください。こういうときにブログって便利なのね。時系列だけでなく情報整理ができるなんて。適当にあちこちに話が飛ぶ僕には素晴らしいツールだわ。
【祭】
 基本情報は上記にお任せして、僕の今回のけんかやま語りは「かっちゃ後」についてです。
 だーれもついてこれないのがわかってて、敢えて語ります。
 今年も僕は、もちろん今年も昼から深夜(蔵入れ)までずっと見てました。ほとんど休みも取らず、9時間くらいたちっぱなしで夜中の3時まで。多分今年曳いてた皆さんにも「あのずっとくっついてきてる変なオヤジは誰だ」とうわさになってること間違いありません。だって観光客少ないんだもん。
 その少ない観光客も、さすがに夜1時を越えたあたりから全くいなくなります。残ってるのは祭りに参加してる若い衆と地元民がちらほら、と言う状態なのですが、この状態になってからのけんかやまが、僕は一番好きなのです。
 かっちゃ(お互いの山車をぶつけ合う、けんかやま最大のハイライト)が終わった後、一度休憩を挟んでから、再度町を曳きまわすのですが、観客もいなくなり、若衆も酒が回り、体力も限界に近づきながら、それでも声を出して曳きまわす…この時間こそが祭り最高の時間帯ですね。かっちゃはあくまでもおまけであり、本当は町を曳きまわす事そのものが祭りの本道です。祭りはあくまでも伏木神社のためのもの。観光のためでなく、伏木神社や魚取神社にお参りするために行っているのです。それぞれの曳山が神社の前で頭を垂れる姿、とても好きなんですよ。
 えーもう何を書いているかさっぱりわからなくなりました。日本語もめちゃくちゃです。
 とにかくけんかやま最高です。来年はツアー引き連れて東京から行ってやる。
 いつか、いつの日にか伏木に住んで、祭りに参加してやる。

ダイエット

 ダイエットしようかと真剣に思いました。
 いや、もちろん僕のお腹は大変な事になっていて、今すぐにでもダイエットしないとメタボリックなんとかで一「食」即発状態でありますので、わざわざ宣言するまでもなく気にしなければいけないところなのですが。
 まあ、それはともあれ、本日、かみさんの買ったステップマシーンに乗ってみたのですよ。
 ステップマシーンとは足を上下に動かす筋トレ装置のようなものですね。
 まあ、一般の方でしたら、これを使って、体力の無さと身体の重さに唖然として、ダイエットを決断する、といったストーリーにうまく乗るところなのですが、僕は体力が無かろうと身体が重かろうとあまり気にする事のない不遜男子なので、これくらいの事ではダイエットしなければ、とは思わないのです。でも15分ステップマシーンに乗るとそれだけで結構しんどかったです。ふぅふぅ。
 この、ステップマシーンで足を上下しているとですね、実に昔の感覚が蘇ってきたのですよ。
 それは、その…「獅子舞」でございます。
 獅子舞の舞い方の足の上げ下げにとてもリズムといい動きといい良く似てたのですね。
 知る人ぞ知るX-10は大の祭り好きでして(もういいって?)、地元富山に居るときは福岡町第二区獅子方若連中「交進会」に属して小学2年生から18歳まで、ずっと獅子舞を演じていたので有ります。
 頭で覚えた事と違って、身体に染み込んだ「舞い」って絶対忘れないものなのね。本当に。
 富山の獅子舞、特に氷見獅子と呼ばれる獅子舞には天狗や小天狗、剣持といった単体で踊る演者が居りまして、ここでは綺麗に足を上げたり決めのポーズをしっかり取ったり(見栄を切る、ともいいます)、天狗の長髪を振りかざしたりと歌舞伎や能に近い所作を求められるものであったと覚えてます。
 実際、16,7才の反射神経が良くて姿勢の良い、且つ背の高いお兄ちゃんが天狗役を演じたりすると、それはそれは美しい舞いが見られるので有りますよ。本当に。惚れ惚れします。
 翻って、僕が今この身体で天狗を演じたりすると、これはとても醜いだろうなぁ、悲惨だなぁ、と、ステップマシーンを踏み踏み考えてしまったので有ります。
 ステップマシーンを降りた後、ほんの少しかみさんに天狗の舞を見せたのですが、やはり「美しくない」との返事が返ってきました。「足が上がってない」「左右が揃ってない」「姿勢が悪い」「決まってない」とぼろくそです。
 成人病が云々、スタイルが云々、というのも大事なのかもしれませんが、僕はそれより「天狗を綺麗に演じきれない」と言うことの方が実はショックであり、これがダイエットを決意した要因でございます。
 
 だって、背肉のついた天狗なんていややん。
 だって、身体の丸っこい天狗なんていややん。
 だって、腹筋の割れてない天狗なんていややん。
 だって、二の腕がたぷたぷした天狗なんていややん。
 だって、獅子殺しでキメを決められない天狗なんていややん。
 
 
 
 
 大前提として、誰も僕に天狗やれなんて言ってないのですが。
 今後の人生で天狗を演じる機会があるとも到底思えませんが、何か?
 
 
 
 それ以前に獅子舞から離れて早15年です。
 獅子舞なんてどっか学校やカルチャーセンターでできるものじゃないし。
 どうしましょ。代わりに日舞でも学ぼうかしら。

連休~博多研究

先日、久々に連休をいただきまして。
 で、何をしていたかと言うと、家事、仕事、趣味などまあそれは充実した二日間を送っていました。
 その中で、僕がじっくりと腰を据えて行ったのが「博多祇園山笠研究」
 ご存知の方も多いと思いますが、わたしゃ頭に気違いが付く位の祭り好き。
 曳山と獅子舞に掛けては、それこそ祭りの最中に死んでもいいと思うくらい大好きです。
 将来の夢は文化人類学者/民俗学者です。ええ、本当に。40代までビジネスの世界に生きた後※1、50代で悠々自適に民俗学に染まりたいのです(ただ全国の祭りを渡り歩きたいだけとも言います)。
 で、伏木のけんかやまに始まり秩父夜祭高山祭佐原の大祭新居浜太鼓祭りなどなど自分で研究※2を深めていたのですが、
 何故か今まで博多祇園山笠は研究範疇外でした。こんなに有名なのに。なぜだ。
 (実は青森ねぶたも範疇外で、今後の研究課題です)
 将来福岡に転勤になる時を想定して※3これは研究しておかねばなるまい、と、連休を使って山笠研究にいそしみました。僕にとっては最高の休みの使い方です。
 七つの流から舁山/飾山の区別、一年の行事の流れと歴史、成り立ちなど、様々頭に叩き込みました。いや、祭りの事だと僕の頭は覚えが早いんです。本当に。お陰で博多の町並みをほぼ覚えてしまいました。間違えて「土居町ってどこだっけ」とか言いそうですが。
 7月は是非福岡でイベントを行ってください。出張します。自費ででも。
 僕がWebデザインを学ぶとしたら、間違いなく卒制は曳山か獅子舞サイトを作る事でしょう。それこそ技術的にはどうあれ、文章とラブには満ち溢れたものを作る自信があります。プレゼンも24時間行えます。多分皆ひきます。
 僕がCGを学ぶとしたら、3Dで曳山か獅子舞を作る事でしょう。と言うか既に作り始めてます。3DsMaxを購入して真っ先に作り始めたのが獅子頭でした。TAさんに教えてもらいながら、獅子頭をモデリングしながらニヤニヤするへんな30代になってます。
 と言うわけで福岡に転勤になったら※4早速中州より東側に校舎を移転させます。できれば中洲流か西流がいいな。
 結局、何が言いたいのかといいますと、「モノヅクリは愛だ」と言うことです。
 どうしても伝えたいものがあり、その上で作る技術がある。
 愛を告白するために言葉と歌が生まれて、その系譜の上にWebやCGがあるのだと思います。告白する相手が居ないまま、創る作業はできないと思います。
 おお、綺麗にまとまった。
※1-ここは突っ込みどころじゃないのでスルーしてください。
※2-研究と言っても、ただ文献あさったりビデオ見てニヤニヤしたり祭りに行くスケジュールを立てたりするだけです。
※3-そんな予定ありません。
※4-ないですってば。

元気復活にはけんかやま

 すでに「日記=毎日の事を書きとめ、自らを省みて将来の成長につなげる」と言う基本的事項を全く無視して、ただただ僕の好きな事をぐだぐだと語り続ける場になってます。
 今日はまたいきなり祭りの話に戻りまして
 いやいや、ついにけんかやま公式サイトに今年分のかっちゃの映像がアップされましたね。
http://www.senmaike.net/kenkayama/movie.html
 毎年、このカットオーバーを楽しみにして生きております。
 さあ、今年もビール片手にレビューしましょうか。(誰も聞いてないと思いますが)
 ほうほう、今年は総当りにあわせた「対戦表形式」でアップされたんですね。うーむ、歴史と伝統を重んじる私としては「湊町」「石坂町」vs「寶路町」「中町」「上町」「本町」を中心とした2対4の町内勢力図をそのまま反映してほしかったのですが、うーむ、うーむ。
 いや、今でもまだ「上町」対「中町」とか「石坂町」対「湊町」ってイメージ沸かないんだよね。君たち仲間だろ、って感じで。
 ※知らない人、と言うかコレを読んでる99%の方には訳がわからないと思いますが、けんかやまは昔(というか90年後半まで約二百年近く)、2対4に敵対/友好関係が分かれており、仲間のやま同士はぶつかり合いませんでした。
 いろいろ観光資源や政治的な理由云々によってこれが総当たり戦に変わったという事ですが、これ以上語ると僕が将来、伏木町長になれなくなるので辞めます。
 それではまず、伝統の一戦から
【石坂町vs寶路町】
http://www.senmaike.net/kenkayama/movie/H18_ISvsHR.asx
 いきなりなかなかのバウトですねぇ。重量級の石坂町に軽量の寶路町が如何に戦うか。
 
 相変わらず寶路町は6町で最大の引き距離を取るので、常にスリリングなハイスピード勝負を演じてます。
 下に食い込む暴れっぷりもさることながら、徹底して石坂戦に交戦したこの姿は5年前の一戦を思い出します。
 僕の知る限り、2001年の夜11時の回、北陸銀行前の本町対寶路町の一戦は最高でしたね。
 伏木支所まで300メートルくらい引いた位置から最高速度で本町にぶつけに行った寶路町の姿に僕は惚れました。
 ひとつ惜しむらくは、ぶつけた後に引いて、笛の音がなるまで待機する事ですね。
 僕の知る限りでは、お互いに引いた後、相手の隙を見て突っ込んでいった気がします。
 引くときの緊張感が欠けてしまったと思うのは僕だけでしょうか。
 と、また誰もついてこれない話をしてしまった。
【中町vs湊町】
http://www.senmaike.net/kenkayama/movie/H18_NKvsMN.asx
 これまた有名な(僕の中で)名勝負数え歌。
 伏木最古の曳山、中町「瓢箪山」が最新(と言っても100年前)で最重量・最強の座を保ってきた王者「蝶山」に如何に挑むか。いつも僕ははらはらします。
 いやー、良いねえ、この一発目。
 当ててからのぱっと引く中町の俊敏さ。これですよ。これ。
 どうしても重量級の山は初動が遅いので、先に姿勢を取る有利さを決して譲らないこのスタイルがとても映えてます。
 確か、今年の中町って8時の回で一度負傷しちゃったんだよね。
 上町戦だったっけな。
【本町vs寶路町】
http://www.senmaike.net/kenkayama/movie/H18_HNvsHR.asx
軽量級同士の戦いは見ててつまらない、と言う声も聞こえた事がありますが、これがなぁなか。以前は見られなかった対戦、面白いと思います。
 危険度から言えば、暴れやすい軽量級(と言っても8トンありますから)の方がよっぽど危険だと思います。
 かっちゃから総代同士の駆け引き、そして次のかっちゃまでのハイライト映像ですね。
 お互いの町の総代同士「あと●発!」との駆け引きもいなせでかっこいいですが、この回の見所は2発目。距離を取る寶路町の本領発揮ですね。力いっぱいで、これほど綺麗に決まる事はめったに無いです。いいもん見せてもらいました。
 とまあ、こういう語りをはじめたと言う事は、僕は元気だと言う事です。
 ご心配おかけしました。
 そのうちまたレビューを書きます。
 伏木けんかやまライターで商売できないかなぁ。
 伏木けんかやまと獅子舞とダーツとRoom335とDHと(略)がある限り僕は不滅です。
滅びてくれと言われても滅びません。しつこいのです。

僕のやりたい事

 を先にやられてしまいました。
 
 ★お祭りチャンネル★
http://matsuri.yosanet.com/index.html
 そうだよ、これこれ。ストリーミング技術を身につけて、まず真っ先にやりたいと思ってたのは、お祭りのフィールドワークと全世界への配信、やっぱりやってる人(会社)はいるのねぇ。どうやって収益あげてるのかはわからないけど。
 
 お、早速伏木けんかやまが載っているではないか。
 うーむ、いいねぇ。
 あっという間に一時間近くみてしまいましたが、あれですね、コレ作ってる人、わかってますね。
 観光客へ向けたハイライトを繋げた映像ではなく、宮参りや宿参り、そして休憩中のイナセな拍子木打ちなど、「お好きな人にはたまらない」ポイントを上手くついてます。
 でも、「けんか祭りに参加している粋な男の映像をダイジェスト」てかかれると、いや、その、まあ、なんだ。違う筋の「お好きな人」向けのような気もしてしまうなぁ。いや、まじまじと、ニヤニヤと見ちゃったけど。
http://matsuri.yosanet.com/chubu/toyama/fushiki/index.html
おススメは「祭り特等席」「祭り男子」これで興味をもった方には「祭り時刻表」、気が違ってきた人には「潜入・乱入・突入」「定点カメラ」あたりをおススメします。さあ見ろ。見ろってば。

これぞ気違い沙汰

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 さ、しんみりした日記の後は僕の思いのたけを溜め込んだクレイジー日記となります。うけけけけけけけ。
 即座に日記に書きたかったのですが、それではあまりにクレイジーすぎる日記になるので、一般の皆様がついてこれるレベルでクレイジーな日記となるべく、一週間寝かせて発酵させました。香ばしいですぜ。うけけけけけけ。
 前の日記にも書きましたが、僕は三度の飯より祭りが好き。
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=77877010&owner_id=1003328
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=78283590&owner_id=1003328
 一国の宰相よりも、ダービー馬の馬主よりも、DHの社長よりも、やま町の総代になりたいと思うくらいのやま気違い。
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 そう
 5月15日は
 富山県伏木町の
 け ん か や ま
http://www.senmaike.net/kenkayama/
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 さー今年も会社休んで行ってまいりました。(もちろん段取りとか含め、ちゃんと休日取れるように仕込んでいきましたです。渋谷校メンバーありがとう!)一年分のエネルギー充填完了!来年の祭りまであと358日だ!この日のために生きてます。
 祭りのために実家帰って参加する馬鹿はそうそうおりませぬ。
 ええもうもちろん今年もたんまり堪能してまいりました。
 前日の仕事を早番で終え、最終電車で富山へ帰省。祭りの日は朝から晩まで、宮参りから倉入り(それこそ朝の3時まで)伏木の町を歩き回って祭りを奥底まで楽しんでまいりました。
 けんかやまは昼間は花を飾った豪華絢爛きらびやかな姿で、伏木の町を練り歩きます。
 もちろんこれだけでも港の漢が力いっぱい引き回すわけですから、相当荒っぽくかっちょよい祭りな訳です。一日中見て回っても飽きないです。実際30年見続けてもちっとも飽きません。
 しかしコレが夜になると、やまに乗っていた七福神を下ろし、提灯をまとった更に勇壮な姿に変わります。伏木の町を荒れ狂う、真の姿の「けんかやま」となり、上町中町湊町石坂町寶路町本町の六町が若連中の気勢見事に、町内を縦横無尽に駆け回るうえ、力の限りをやまに込め、相手のやまにぶつけ合う「男同士の見栄の切り合い」がここに凝縮、日本海の男に根付く魂の叫びが轟きます。
 そう、まだ観光化に毒されていない、真の祭り。それがけんかやまです。
 伏木神社に奉納の心を忘れず、お互いの町への礼を尽くし、そして長い冬を越え雪を乗り越えた後の爆発的なパワーを一気に放出する、僕が心の底から愛してやまない祭りです。
 実家にはデジカメが置いてあったので、三脚も何もない素人撮影ですが、撮ってまいりました。アップしますので、ごらんあれ(白編集状態ですが)。興味ある方には総合Proコースけんかやま専攻で120時間じっくり語りつくします。
 http://x-10.sakura.ne.jp/kenka_yama.wmv

佐原旅行その3のはずが・・・

 それでね、僕のプロフィールに乗っている写真はね、富山県伏木の「けんかやま」で曳かれる6台のやまにのる「前人形」の一つなんですよ。(誰に語り始めたのだ)。
 今のトップページはね、その中でも湊町の所有する「蝶山」に乗った前人形です。
 こいつは毘沙門天とタッグを組んだ人形で、けんかやまの中でもチャンピオン的な存在だったのです。
 けんかの映像はこちら
 http://www.manabi-takaoka.jp/03/jpn/area/detail/317/1/videoRB.html
 「蝶山」は以前は総重量が10tあり、他のやまの挑戦をいつも坂下から待ち受けるその名も「ちからの蝶山」でした。元は網元や漁師が多くすんでいたこともあり、かなり力勝負には自信があったようです。
 七福神を乗せた合計6台のやま(一台は明治時代に焼失)は町の関係性から4町(本町、上町、中町、寶路町)と2町(湊町、石坂町)に分かれて、蝶山はいつも4台を相手に戦ってました。僕の中ではヒーローです。
 もー本当に誰もついてきてないな!よし、スピードアップ!(何故だ)
 今は市長が変わり観光資源的な意味合いが強くなって総当りとなってしまいましたが(伝統を重んじる僕としては今も大反対です)、本来は町同士の「見栄の切り合い」なのですから、華を持って町内でかっこよく戦ってもらいたいものです。
 ちなみに半強制的にかえてしまったうちのかみさん「ゆん」http://mixi.jp/show_friend.pl?id=1219997のページのトップは本町の前人形「和子三番叟操り人形」です。
 いやホント、正直な話、僕が彼女と結婚した一番の理由は「この子は本町の人形に似ている」と思ったところでした。結婚さえも祭りで決めてしまう、基地外です。でも本当に似てます(本人納得済み)。
 で、本町のやまですが(どこまで続くのだ)、弁財天を祭る、唯一の女神やまです。
 祭囃子も6台の中でもっともスピードが速くまた笛の音の倍音も豊富です。なかばヒステリックなくらいに。もっとも重厚な湊町と比べると、2倍ほども違います。
 もともと本町は「その筋」の方が多く、6台のやまの中でも非常にけんかっ早いやまだったそうです。幼少時には背中に弁天の刺青を背負ったおじちゃんのイナセな姿を何度もお見受けしました。
 特にうちのばあちゃんからも「本町のやまには気ぃつけられ」と念を押されるほど、やまの事故も多く、更にはなぜか長男ばかりが事故にあうという逸話もありました。「弁天様は長男が好き」というのは伏木の町の都市伝説です。
 でも僕が一番好きなのは「寶路町」の「千枚やま」です。
 この山の持ち主「寶路町」は実際には存在しない町で、旧三町が持ち寄りで作ったやまだと聞きます。花街的存在ですが、どちらかというとあまり裕福でなく(昔はね)、でもイナセな人たちの集まりですから、自分たちでやまを曳きたく、何とか捻出して作ったやまだそうです。
 そのため、彼らの法被だけ法被でなく、下半身が真っ赤な長足袋であり、実用に使っていたものをそのまま祭りでも使い始めたということです。いやー、でもこの赤さがまたかっこいいんだわ。時代を超えて染料がにじみ、深く紅に染まったこの衣装、将来絶対着てみたいと思ってます。
 さあこの勢いであと3台の説明も始めようか!
 その次は秩父の2台の笠鉾と4台の屋台を説明して…その後は佐原の23台の曳山の説明だ!
・・・あれ、周りに誰も居ない。。。
参考資料:その他のやまはこちら
http://www.senmaike.net/kenkayama/kakucho.html
http://www.senmaike.net/kenkayama/ichiran.html

佐原旅行その2

 佐原旅行、その2でございます。
 先日記載したとおり、「あるもの」があると僕はどれだけでも生きていけますし、逆にその「あるもの」が無いと生きていけません。変な文章だな。
 それは「祭り」。
 僕は自他共に認める祭りフリークであり、祭りマニアであり、祭りオタクであります。日本全国の祭りを愛し、そのために民俗学もかじり始め、将来の夢はガッツリ稼いだ後に文化人類学者として日本の祭りをフィールドワークで調査することなのです(というか、只見に行くだけ)。
 特に曳山と獅子舞に関しては、どれだけ見ててもあきません。自分のウォークマンに祭囃子を入れておくくらい好きです。しかもどれがどこの地方の祭囃子か言い当てることができます。いや本当に。
 家には曳山と獅子舞のビデオがあります。ビール飲みながら見てるとかみさんが変な顔します。
 というわけで、佐原に行く直前の会話
 かみさん「ねえ、佐原に旅行行かない?」
 わたくし「んー、仕事あるし、行く暇ないよ」
 かみさん「関東三大曳山の佐原市だよ」
 わたくし「いきますいきますすぐいきましょうさあいきましょう」
【佐原の大祭】
http://shibuya.cool.ne.jp/sawaradasi/framepage1.htm
 とにかく僕はもう曳山というものが大好きでして、富山県伏木の「けんかやま」の土地に生まれたものとしては、この勇ましい曳山の勇壮な姿には何ものにも変えがたい血沸き肉踊る一大巨編スペクタクルを心の奥底から感じるのです。ほらスイッチ入っちゃった。とまらねぇ。
 曳山の魅力を知らない人は、僕に話しかけてください。学校説明会の256倍のボリュームで1024時間語り続けてあげましょう。
PPTも用意します。参考資料もいくらでも用意します。さあ語りましょう。ほら語りましょう。
参考資料【けんかやま】
http://www.senmaike.net/kenkayama/
 岐阜の高山祭り、伏木けんかやま、岩瀬曳山、佐原大祭、秩父夜祭、川越祭り、栃木祭り、久喜の天王祭、岸和田だんじり…曳山の山手線ゲームやっても絶対負けない自信あります。日本全国どこにでも行きます。
 あまりに趣味が高じて、98年には秩父市にある「秩父祭り会館」の映像演出の仕事まで引き受けて仕上げました。いやー、あの仕事は本当に燃えた。なんつっても市から許可証もらって普通じゃ入れないベストスポットから祭りを眺められたのですから。いやー、またこんな仕事来ないかな。
参考資料【秩父祭り会館】
http://www.chichibu.ne.jp/~jibasan/bunka-s/festival/festival.htm
 将来は祭り関係だけの映像、祭り関連のWebだけを引き受ける会社でも立ち上げたい。いや収益が出るのなら、本当に立ち上げたい。それくらい好きです。
 子供のころの夢は「露天商」でした。祭りあるところに仕事で行けるなんて、なんと素敵な商売だろうと心の底から思ってました。
 ホント、祭りのためなら仕事捨てられます。
 将来は富山県伏木町に戻り、旧寶路町近辺に住んで勇ましい赤襦袢の法被を着こなして千枚山に乗り込むんだ。乗り込むんだ。絶対そうするんだ。
 幼児退行し始めた上に、誰もついて来てくれないのでこの辺でやめます。またスイッチ入ったら書き始めます。

うちのヨメは前人形に似てるのだ。

かみさん「やばいわ。今月、相当ピンチだわ。」

わたくし「師走は金かかるからな。」

かみさん「年越せるかしら。」

わたくし「よし。僕に任せておけ。こういうときは、神頼みだ。」




生まれた時からスーパー他力本願な生き方をして30年。困った時は神頼みに限ります。ええ、人間努力したところでタカが知れてます。人間一人の力で出来ることなんて微々たるモノです。大きな流れに乗って、偉大なる御力を借りて事を成す方が理にかなってます。ええ、単に努力が嫌いなのです


でも神頼みのための努力は惜しみません。本末大転倒です。


と言うわけで、神頼みしてきました。








話せば長くなるので省きますが、僕の信仰は弁財天です。なので、神頼みといえば江ノ島に行かないといけません。(注・江ノ島は弁天様の島です)僕は信心深いので、ちゃんと弁天様の居る場所まで行ってお参りしてまいります。7年ぶりくらいでしたが。つか、弁天様の居る島って知ったのつい最近ですが。どこが信心深いのやら。


 千葉から非常に遠いです。更には、弁天様は嫉妬深いので、夫婦でいくと不和になります。僕一人でお出かけです。延々東海道線とモノレールを乗り継ぎ、江ノ島に着いたのが午後4時。大分暗くなってました。島を回って神社を拝むと、真っ暗になってしまいました。夜の海って怖いです。吸い込まれそうです。一人で夜の島に居るのはすごく怖いです。こわがり30歳。何書いてるか分からなくなってます。


 そんなこんなでお参りしてきました。これでウチは大丈夫です。五穀豊穣子孫繁栄大願成就七転八倒。